日本の国連常任理事国入り

政治はタイミングである。つまりどんなまともな目標を持ってもタイミングを間違えるとできるものもできないということである。

日本の国連常任理事国入りを今求めるのはまさに、最悪のタイミングである。つまりアメリカ主導の世界政治の趨勢を無視したものであるからだ。

アメリカは2010年以降、今日の共産中国を民主解放することを決めている。米軍再編成や中国周辺国の民主化の進展をみればわかるように、中台の緊張拡大と中国経済のバブル崩壊に乗じて中国を自滅に追い込むことは決まったようなものである。

今日本が世界中に根回しをして(日本単独では100%無理なので)日本、ドイツ、ブラジル、インドのパッケージ承認を求めている。これに中国は(日本が候補に入っているから)反対を表明している。アメリカも(日本の常任理事国入りに賛成しながら)パッケージ式改革案に消極的である。中国が反対するのはわかるが、アメリカは何故支持しないのか。

答えは簡単である。国連改革は中国の民主化前にしても無駄だからである。

中国民主化後の世界秩序をもとに国連改革を行うのが正しいタイミング。そのとき日本は努力なしに自然に常任理事国になる。

何事においても「無駄」を最も得意とするのが日本の誇りか?

(2005年06月13日)