1月30日の「時事直言」で「緊急報告」をし、外人仕手筋が株価操作を先物市場を通して行っている実体と、今後同じ手法(先物に断続的売りをいれる)で「下げ」を演じることを述べた。

情報提供者とは1月13日に16日のライブドア(LD)家宅捜査を知らせてくれたNYの金融情報プロである。

彼はさらに1月27日のNY市場が終わった直後(日本時間28日午前6時)私に電話をくれ、「来週早々LD以上の事件が起きる。外人仕手筋は30日に値を上げておいて、事件と共に売りたたくと教えてくれた。

今にしてみれば事件とは防衛庁幹部の逮捕と大手(鹿島、大成、大林等)と中堅(五洋建設等)への家宅捜索であった。

彼が言った通りNYダウも2日連続で下げた。日経は1月31日は反応が鈍かったがさすがに2日はNYの大幅下げと共にザラ場で200円を越える下げとなった。

2日の東京が終わった後、またもやNYの友人から電話があり、「非情に失望している」と言う。どういうことかと聞くと、「今回の防衛庁幹部逮捕劇とゼネコン家宅捜査」は日本経済にとってLDなど比較にならない大事件である。鹿島とLDの比ほどの違いがある。にもかかわらず、日本の市場はほとんど反応しなかった。彼らは大暴落を期待していたのである。

日本の株式市場は全く経済価値がわからず右往左往する未熟市場である。

外人仕手筋は失望したので仕切り直してくる。今週は「上げたり、下げたり、また1時間くらい値動きを止めたり、いろいろな仕掛けでやってくる」と言う。

私は水曜日のラジオ放送でも「今週は君子危うきに近寄らず」といった。

ご参考まで。

(2006年02月03日)