第339号 (2006年01月30日号)

増田俊男事務局 http://www.chokugen.com
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感謝感激!です。

1月28日、九段会館(東京)で私の「目からウロコの会 新春スペシャル」が開催された。
会館の定員、1,112名をはるかに上回る約1,300名もの方々が外国を含む全国から集まった。

この日のために特別に500冊だけ前刷りしてもらった2月初旬発売の新刊『日本、大復活』(PHP)はあっという間に完売となった。懇親会も所狭しで、乾杯の後、私は終止質問攻めで食事を口にする間がなかった。一番うれしかったのは、皆さんが口をそろえて「これで世界と日本がはっきり見えた。自信が出てきました。私も頑張ります」と言ってくださったことだ。講演会での4時間にわたる熱弁と、懇親会での2時間の質問攻めの疲れも、この一言ですっ飛んでしまった。昨夜10時から今(1月30日午前5時)まで死んだように寝ていた。先ずは御礼まで。1月31日にグリーンスパン(米FRB議長)が退任するが、今後の米経済については数日中に本誌でご報告します。


緊急報告

懇親会で緊急情報としてお話したことをご出席できなかった読者のために述べておきます。私が何故予定(1月20日)を早めて15日に帰国したかは前回(1月23日)の本誌で述べました(1月13日にNYの友人がライブドアへの捜索日1月16日を教えてくれた)。その友人が1月28日午前6時10分(日本時間)電話をしてきました。

内容は、27日の日経平均の上昇、569円高は先物市場(大阪)のマニピュレーション(価格操作)によるもの。香港、シンガポール等の複数の口座から100−200枚の小口に分散して1回数千枚の買いを波状的に入れて吊り上げた結果という(この種の問題は以前私は本誌で述べた)。10億円の証拠金で3500枚以上の売り買いができるから投機筋にしてみれば「はした金」で相場操作ができる。証券監視委員会も海外口座からの異常な注文も巧みに小口分散、口座分散の手法には手が出ない。

つまり今のところ目先の相場操作を防ぐ手立てはないのである。さて友人は27日の上げは投機筋の仕業と断言し、「罠にひっかからないように」と警告する。今週は何時とは言わなかったが第二の悪いニュースが出るそうだ。また今週NYダウは先物主導で大幅下落するそうだ。あくまでも風説の域を脱しない話だが、16日の家宅捜査情報は正しかったので、一応お伝えしておく。

1987年のブラックマンデーを受けて日経平均は過去最大の下げとなったが下げ直前株価に戻るまで92日間かかった。2001年のセプテンバー・イレブンの時も2週間以上かかっている。今回のように2日(26日、27日)で800円以上も上げるのは、こじつけ(為替差益で利益を出したソニー逆転利益など)以外に説明のしようがない。複雑なトリックに慣れていない日本の投資家を蝕む悪徳投機家を阻止することが出来ない以上自ら防衛するしかない。利益が出ている今、急いで利益確定をしておくべきではないだろうか。

株取引をしていない読者に、「増田先生はいつから競馬の予想屋に成り下がったのだ」と叱られるかもしれないが、読者の投資家がみすみす悪徳投機筋の犠牲になるかもしれないのを指をくわえて見ているわけにいかない。ご理解のほどを。



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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)