第341号 緊急号 (2006年02月07日号)

増田俊男事務局 http://www.chokugen.com
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緊急直言

2006年1月30日の緊急直言(339・340号)で、(ちょうどニッケイ平均が1万6700円台の頃)今後株価は下がるので今のうち利益確定をしたほうがいいと急ぎ連絡した。外人仕手筋はその時点で大手・準大手ゼネコンと防衛施設庁の癒着問題で防衛庁幹部が逮捕される日時を察知しており、ニッケイはかなり下げると読んでいた。防衛庁・ゼネコン癒着問題が日本経済に与える影響は、ライブドアとは比較にならないほど大きいはずである。従って、防衛施設庁幹部の逮捕劇で、外資がニッケイは大暴落すると思うのは当然だったのである。

ところが逮捕当日、ニッケイはたった160円しか下げなかった。暴落を見越して売り込んでいた筋はとんだ見当違いとなり、買い戻さざるを得なくなり、株価は概ねもとに戻った。彼らはこれに懲りて、今後は手口を変えてくるだろうから注意を要する(逆に前場先物で売り込んで、後場で一気に買い上げる手法)。ニッケイ平均1万6700円台で利益確定した投資家は、外人仕手筋が先物で売り込んでくる時を逃さず買えばいいと考える。

本稿には重要な使命がある。現在NYに滞在中だが、明日NY市長ブルームバーグ氏(Michael Bloomberg)と対談する。明後日はプリンストン大学でライシャワーセンター東アジア研究所所長のケント・カルダー氏と会う。またNYSE(ニューヨーク市場)のVIPをはじめ、市場関係者と市況について意見交換をする。9日からは、民主、共和党の大物議員の方々とも、ワシントンでお会いすることになっている。今後も日本とアメリカのあるべき関係構築のためできる限りの努力をしたいと思っている。

ブッシュ大統領の年頭一般教書や今後4年間の防衛指針が発表されたこともあって、今後のアメリカの安全指針と戦略の真意を掴むことは、日本の今後にとって最も重要なことである。北朝鮮との協議が行われているが、その答えはすでにアメリカにある。2月9日まではNYとワシントンでてんてこ舞い。その後はモナコの財務大臣と会合。さらにパリに移動すると、EUのシンクタンクとの会合が待っている。今年もできるだけホットなニュースの背後に秘められた真実をいち早くお知らせしたいと思っている。一連の予定が終了した時点で、今回の海外出張のご報告をいたします。


  

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これを聴いていただくと、ニュースの表面の裏にある真実を読み取る力が身につきます。

 

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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)