「時事直言」ご講読の皆様へ
下記はアメリカ、欧州の主なシンクタンクへ配信する私のニュース・レター“Straight from Shoulder”の日本語訳です。ご参考まで、
Since August 15, 1971
1971年8月15日は日本が第二次大戦に敗北した終戦記念日であると同時に米ドルと金(ゴールド)との交換制を廃止した「ニクソン・ショック」の記念日でもある。
21世紀の今から考えれば、1971年8月15日は、日本が資源を求めてアジアを席巻、領土拡大に走った帝国主義敗北の記念日であり、同時に日本経済が右肩上がり成長期を迎えた経済戦勝国第一歩の記念日でもあった。
アメリカの突然のドルと金の交換制廃止によって世界経済の基準が金本位制からドル本位制へと大きく変わった。
それは金属の中で最も比重が高く、稀少で、美しく輝き、古代から人類が最も貴重と考えてきた金と言う価値基準から、日本の紙幣に比べたら子供のままごとの紙幣のような、見るからに安っぽい紙幣のドル本位への変転であった。すなわち世界の価値の代替が無制限かつ自由に増産出来ない金から、まるでトイレット・ペーパーのように何時でも、いくらでも自由に増刷出来るドルに替わったのである。
1971年8月15日までは世界の経済の価値の基盤は金と連動する価値ある通貨であったが、ニクソン・ショック後は稀少どころか、いくらでも増刷出来るドルに代わったのである。
1971年8月15日まではアメリカの中央銀行であるFRBは金の保有高以上にドルを発行しなかったが、以後は米政府の借金(debts)を買うため無担保でドルの増発を続けた。
FRBは政府の借用書(国債)と引き換えに財務省の口座に現金ではなく単に「数字」だけを送り込み、政府(財務省)は送り込まれた数字分のNote(当日決済を含む約束手形)を公的・民間金融機関を通して市場に流通させることで経済を動かしている。Noteという担保も無ければ返済の保証もない、正に「潜在的不渡り手形」が基本(ベース)になっているのが今日のアメリカ経済であり、アメリカは規制緩和、市場の自由化等の掛け声で世界を無責任通貨時代に誘導している。
日本の中央銀行である日銀はアメリカで保有金の範囲内でしかドル発行をしなかったFRB(1913年設立)が出来る前の連銀と同じで、通貨の流通量以上の金融緩和も国債の買い取りもしてこなかった。ドルと言う「無責任通貨」が国際通貨である中で日銀だけがかたくなに守ってきたのが明治以来貫き通してきた「日銀精神」による「責任通貨」の原則である。ところが2012年12月16日の衆院選挙の結果安倍自民党内閣誕生で、日本の金融政策がFRB同様無担保大規模金融緩和政策に大変更する。結果円と言う責任通貨がドルと同じ無責任通貨になるだろう。今は「無責任=責任」のマジック時代だから、安倍内閣の金融政策で正解なのかも知れない。
世界が「無いモノを在ると信じる」ことによる「架空」と「現実」の差を儲けに変えているのは誰であろうか。私は知り過ぎるほど知っている。
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