1055号(2016年2月17日号)

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納得の「プロパガンダ」

人には器用な人や不器用な人がいて世界で起きている「真実」をいち早く知る人は1%以下、99%以上は真実を知るまでに時間がかかる。
しかし真実は必ず万民の前に明らかになり誰もが真実から利益を得ることが出来る。
天気になることが分かっていれば前もって洗濯物を用意するように。
プロパガンダとは、1%が99%に、「明日は大雨だ」という天気予報を流して、明日になって干す準備が出来ていない99%に乾いた着物を貸すための行為である。

昨年(2015年)5月末現在18兆ドル(約2,000兆円)あった世界の株式時価総額(58市場)が本年(2016年)2月12日現在で20%(3.6兆ドル=410兆円)減少した。
東証からは130兆円が減少した。
原油価格が60%下がっているのは供給過剰だけが原因なのに、世界経済、特に中国経済が減退したためと間違った情報を流した。
そのため新興市場から資金が逃避し、結果新興国経済を悪化させ、経済成長を悪化させた。
「世界経済減速という嘘の情報を流布して結果世界経済を減速させた」のである。
ではこのプロパガンダの主と目的は何か。
市場から消えた18兆ドルは何処へ行ったのか。
イエレンFRB議長も前議長バーナンキ氏も世界が観客の芝居小屋のプレーヤー(役者)でしかない。
いわんや黒田日銀総裁は脇役。
プロパガンダの主や目的がわからなくても知ることが出来る。
それはプロパガンダの結果を見ればいい。
BIS(国際決済銀行)は、「2008年から先進国から新興国へ流れた資金が2015年6月から逆流しはじめ、益々加速されている」と報告している。
2015年6月はプロパガンダが始まった時である。
それは又今や私と大変親しくさせていただいているMr. James Rickardsが私に株の「売り指令」を出した時であり、私が「ここ一番!」の読者とインターネット・セミナーのリスナーの皆様に「売りのアドバイス」を連呼した時である。
本年11月米大統領選前に「市場すべてのカラクリ」が誰の目にも明らかになり、マーケットはパニック状態に陥る。
「真実」は事前に今回の「小冊子」(Vol.77)で勉強して下さい。

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