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1262号(2018年7月23日号)
トランプ発言の賞味期限

「私の誕生日がターニングポイントになる」と言った通り、金価格は4月18日から下げ続けているが、又人民元も対ドルで下げ続けている。
この理由については先週金曜日(7/20)の「ここ一番!」と増田俊男の「目からウロコのインターネット・セミナー」で説明した通りだが、簡単に説明する。
中国の対米輸出額55兆円、対米輸入額15兆円だから中国の対米報復額は15兆円までで、44兆円の輸出超だからトランプが言うように中国は対米貿易戦争に勝てない。中国は4月の段階で上記の不利をカバーする対米貿易戦争対抗策を実施に移している。(ドル・人民元チャート参照)
アメリカの財政は潜在的破綻状態だから、市場原理の通り放置すれば米国債暴落、ドル暴落、金高騰となる。これを防ぐ(ドル防衛)の為FRBはゴールドマンサックスや他の大手投資銀行にペーパー金市場(ETF等)で金を売らせ金価格を下げている。中国は金と人民元をペッグさせ(一定額の人民元と金の交換を認める)、アメリカ同様市場で金を売ることによって人民元を下げている。
アメリカはドル防衛となる中国の金売りに反対出来ず、中国は「対ドル人民元安」でトランプの対中貿易戦争を上手にかわしている。トランプの対FRB発言やツイッターでの相手国の通貨安操作の苦言は対中貿易戦争敗北宣言に等しい。
最初はメクラで後になると気が付くのが市場の常。
トランプ発言による「円高・株安は一過性」!




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