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平成30年度一覧
1269号(2018年8月20日号)
何故トランプ大統領が誕生したか

世界中でトランプの名が大々的にメディアで報道されない日はない。
世界の歴史でトランプほど露出度の高い人間はいなかった。
「アメリカは潜在的財政破綻国家である」はあまり言われないが最も確かな事実である。
さらに「アメリカがくしゃみをすれば日本は肺炎になる」は世界中どこの国にも当てはまる確かな事実である。
ならば日本をはじめ世界は、アメリカがくしゃみをされては困るのではないのか。
アメリカがくしゃみどころか肺炎になりかかっているのに世界はアメリカの心身(経済・軍事)に負担をかけることばかりして、アメリカの為になろうなど微塵も考えない。
そこでアメリカは、くしゃみならいいが、肺炎になったら世界が終わりになるので、仕方がないから世界に犠牲になってもらうしかないと言うことになった。
そこで、「俺のモノは俺のモノ、他人のモノも俺のモノ」が生来の哲学で5回も借金を踏み倒して天下の不動産王になったトランプにアメリカの大統領になってもらうことにした。
早速トランプは「アメリカのモノはアメリカのモノ、世界のモノもアメリカのモノ」と言う「アメリカファースト」を実行に移すことになった。
世界はトランプが矢継ぎ早に打ち出す大統領令をことごとく「前例のない非常識極まりないことだ」と非難するがトランプは「どこ吹く風」。
トランプはアメリカに輸入されてくる物資に対して輸出者に利益が出ず、損が出るように計算して関税を掛け続ける。
つまり「お前のモノは俺のモノ」である。
相手国と交渉に応じるが、輸出側がプラスになるような関税率には絶対に応じない。
相手国が報復すればトランプは関税対象額と関税率を倍加するから対米貿易黒字国は絶対に勝てない。
結局アメリカの貿易相手国は富を奪われ続け、抵抗出来ない。
WTO(世界貿易機関)に違反ならアメリカはWTOから脱退する。
中国は抵抗するが結局勝てないので、トランプに従わざるを得ない。
日本は戦後アメリカの属国として奪われ続けてきたので対日関税強化に別に腹も立たないが、欧州の独立国はただでは済まされないだろう。
しかし政治的、経済的にアメリカに抵抗すればトランプはEU(欧州連合)そのものを潰す。(実は潰す準備は出来ている)
アメリカにとって日本は「ドル箱」だから、「中国という新しい旦那からお声がかかっているんですけど」と言ってみてはどうか。
10月(?)の日中首脳会談で習近平主席が円満の笑みで安倍首相をハグすればトランプはかなり慌てるのでは。
それにしてもトランプの狙っている獲物はとてつもなく大きい!



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