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平成31年度一覧
1312号(2019年3月19日号) 国会議員号
政治力学大学優等生(金正恩)と落第生(トランプ)

トランプ・金正恩首脳会談は、合意発表と食事会まで決まっていたのに一方的にトランプが蹴ったことになっている。
同首脳会談の当日米下院でトランプに10年以上身も心も捧げてきた私的弁護士マイケル・コーエンが豹変し、米下院でトランプを詐欺師、大ウソつき、人種差別者と罵倒する予定になっていることをトランプは事前に知っていた。そこでトランプが受けるダメージに金正恩が付け込み必ず「過剰要求」をしてくると踏んで、それを理由に合意を反故しようと決めていた。
核部分廃絶・経済制裁部分解除の合意が決まっていたのをトランプが一方的に反故にすれば金正恩は為す術を失い、トランプは金正恩に対して優位になり反トランプの下院を見返すことが出来ると考えていた。
メディアは金正恩の失望した顔を何度も映し、金正恩はトランプからの次期会談のお声がかかるのを待たざるを得なくなったと報道した。
金正恩はトランプ同様下院におけるコーエンのトランプ罵倒を知って、トランプの弱みに付け込む金正恩の過剰要求を理由にして合意を反故にしてくることを予期していたから、何一つ過剰な要求をしなかった。
それどころか、金正恩は合意を反故にするとどういうことになるかトランプにわからせる為わざわざ会談前から核実験場での作業を再開して見せた。
そしてトランプが「安易な合意にはサインしなかった」と意気揚々としているところを見計らって金正恩は崔善姫外務次官に「我々はいかなる形でも米国の要求を受け入れる気はないし、このような交渉に関わりたくない」と発表させ、首脳会談など期待していないと突っぱねた為、トランプ・金正恩の優劣は逆転した。
予定通り3月末にトランプ・習近平首脳会談になれば、今度はトランプのほうから習近平に対北核廃絶交渉に助けを求めることになり、正に金正恩の思う壺になり、トランプの完全敗北が確定する。
だからトランプは米中首脳会談を4月に延期せざるを得なくなったのである。
トランプの対北外交は勝ったつもりが敗北に終わり、早く手を打たないと更なる北の核・ミサイル活動を容認することになる。
トランプは金正恩を追い詰めたつもりが逆に追い詰められた。
やがてトランプは北朝鮮非核化プロセスをかつての6か国協議に任せざるを得なくなる。
しかし対北外交政策の最重要課題が拉致問題の安倍外交は北朝鮮と韓国は言うまでもなく他の5か国の「邪魔」になるので日本は排除され、対北交渉はトランプから5か国協議に移り、トランプの覇権多極化の指針に合致することになる。
一体誰が拉致問題を日本外交最重要課題にしたのか、まだわからないのですか。
それは金正恩の父金正日が小泉純一郎を通して日本に送り込んだ金正恩の親戚の北朝鮮特派員だ。
お人好しも度が過ぎると国民が国際的損害を被る。


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