夏相場は本物か!?
7月29日から実質8月相場入りとなった。プライベート・コンサルタントをした方々にお伝えした通り、その後乱高下が続いている。注目しなくてはならないのは、7月29日から8月8日までのニッケイ平均のプラスとマイナスを足して、プラスになったかマイナスになったかである。最近ではNYが下がった時ニッケイが上げる日が多くなってきているし、ニッケイとNYの下落率は本年4月から逆転してニッケイのほうが圧倒的に低くなっている。
明らかに夏相場到来の兆しが出てきたと判断してもいいのではないだろうか。
先々月から「夏相場産みの苦しみ」と述べてきたが、大きな苦しみは去り、若干後遺症が残っているのが現在と言えるだろう。
来週からは夏休みの関係で市場は閑散となるので投機筋の影響力が強くなる。
買い手が勝つか、売り手が勝つかを決めるのはやはり個人投資家の「気持ち」。
個人投資家の「安心感」が強まれば買い手市場になる。
乱高下には変わりないだろうが、買い手が勝つのは間違いないだろう。
注意しなくてはならないことに今後の為替動向がある。アメリカ経済の不調から日本企業は内需拡大に努め、住宅バブル崩壊後のアメリカ経済は外需依存にならざるを得ない。
したがって今後為替市場では当然のことながら円高傾向になる。金融リスクの少ない日本市場へ、商品市場から資金が移動する現象が目前である。
円高、株高がピークに達するのはアメリカの大統領選直前の10月と見ている。
ここからまたもや世界資金の流れが変わるが、それは夏相場が終わる頃述べることにする。
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