実は、ある本誌の読者から下記のファックスをいただきました。
私は大変心を打たれました。
Yさんからのお手紙
私は増田先生の時事直言が来るのを毎日楽しみにしています。今日は、無料でこんなに役に立つ情報をいただいていながら、大変心が痛みましたが、思い切って苦言を申し上げたく一筆執りました。
私は隠居の身です。すずめの涙ほどのわずかな元金で、先生が時事直言で買い指令を出された3月9日新日鉄を買いました。5月11日の時事直言の題名が「売り指令」となっていましたので早速全株売りました。おかげ様で夫婦の預金が少し増えました。ところが、有料の「ここ一番」というのが発表されました。もうお金を払わないとすばらしい情報はもらえないようです。
やはりお金のある人しか儲からないようになってきたのでしょうか。
私のような5万円が大金な者はもう相手にしてくれないのかなと考えたり、いやそんなことはないなど自問しました。先生は、四十七士の末裔で、弱いものいじめが許せない性質と経歴書に書かれているのになあとも思ってしまいました。アメリカの犠牲になっている中国のことを時事直言で教えていただき、資本主義とは恐ろしいものだと痛感したものですが、やはり先生もアメリカと同じなのかなあ?でも考えてみれば先生もご経営にお金がかかるのですから有料は当たり前ですよね。先生がまるで剃刀のように世界を、アメリカをばっさり斬り捨てる様は痛快そのものです。私はそうした先生の中になにかほっとするやさしさを感じていました。いや、余計なことをくどくど書いてしまいました。5万円がすぐ払えない私の悔し紛れのたわごとです。
何時までも日本のためにがんばってください。
Yより。
Yさん、ありがとうございます。お言葉決して忘れません。
きっとYさんもお読みになると思いますが、今日は(無料で)、きっとお役に立つお話をします。
今アメリカ経済に残された問題は膨らみ続ける財政赤字の補填策です。
現在のアメリカの財政赤字は$1.7 trillion(約163兆円)です。三つ子(財政、貿易、対外債務)の赤字国アメリカの財政赤字はすべて海外から補填しなくてなりません。そのためには新たに国債を発行します。債券市場で米国債(30年物)の入札が6月9日に行われますが、この成り行き次第では為替相場が荒れるかもしれません。これを機にドル安、金利高になるのは当然の成り行きですが、ではなぜ今ドルが(94円から97円に)回復しているのでしょうか。Stress
Test(政府による米銀19行の財務評価)直前まで銀行株が上昇したことはご記憶新しいことと思います。そのおかげで実際は利益が出てなくて、大量不良債権の山を目前にしていた大銀行は向こう6ヶ月の不良債権引当金まで用意できたのです。米国債乱発で債券価格が下がり金利が上昇する定石に反した動きが6月9日まで続くとどうなるでしょうか。米国債は高値で売れるでしょう。米財務省とFRBは、以後当然暴落し始める米国債を安値で買い続けるでしょう。こうして高値で売った国債と、安値で買い戻した差益で163兆円の赤字を埋めていくのです。したがって、ドル「売り指令」はたぶん米国債入札直前、株の買い指令はその後のアメリカのインフレ加速度を見た上で出します。
Yさん、よろしいですか?
※「ここ一番!」についてのお問合せは、株式会社増田俊男事務所(03-3591-8111)まで
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いつ何が発信されるか?情報は「早い者勝ち」です。
※6月1日〜5日は試験期間も兼ねておりますので皆様へご不便をお掛けする場合もございますので予めご了承下さい。
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