第529号(2009年06月10日号)

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America’s Step down but,,アメリカは後退するが、しかし、、

北朝鮮は、核実験、ミサイル発射、核施設稼動、そして今度はCurrent TV (S.F)の女性記者((Laura LinkとEura Lee )を12年の矯正施設収容処分にした。

イランも北朝鮮と同様に核施設拡大とミサイル実験を繰り返している。

オバマは、アメリカはもはや単独でイランや北朝鮮の核不拡散条約違反等の暴挙を止める政治力を失ったことを証明して見せた。オバマ大統領がヨーロッパ訪問で宣言した、「世界から核を廃絶する」が空しさと嘲笑を買う。世界の安全と核廃絶の国際条約は死文化し、中東に、そして北東アジアに核が拡散し続ける。ホワイトハウスの国際安全政策の基本は多国間協議に変わった。力の説得、強制から屁理屈の言い訳外交に変わったのである。アメリカは世界の警察の座を自ら捨てたのだろうか。世界に対する責任を誇りにしていたアメリカはどこへ行ったのか。私は本誌で何度も述べてきた。国家間協議などは、「船頭多くして船山に登る」でしかない。世界の秩序を守るのに必要なのは、正義と自由を求めて世界に君臨するワンマン国家の存在であると。

それでもアメリカは死なない

景気もそうだが、落ちるところまで落ちないと上がることはない。落ちきらない途中で上げようとするから、何時までたっても不況が終わらないのである。

20世紀までのアメリカには到底あり得なかった黒人が大統領になったのには理由がある。オバマの経済は財政破綻政策、政治は他力本願、アメリカの否定(自己否定)。オバマの向かうところは、正にアメリカの存在とアメリカの力の象徴であったアメリカのアイデンティティー喪失への道である。しかし本当のオバマの意義は、上げるための「落し屋」、創造のための「破壊屋」、それがオバマである。

中国を初め政治・経済においてアメリカに迫る列強が台頭してくる21世紀にあって、今アメリカは自らのあるべきStatus(存在価値)が問われている。世界の自由と秩序を守り抜くためには、そして船を山に登らせないためには、アメリカのDestiny(運命)は、「アメリカの再生」でなくてはならない。そのためには、車で言うと、かつてはよく走ったが今は故障続きのエンジンをエンジンストップ寸前にまで酷使することだ。これこそがオバマ運転手の仕事である。「新型エンジンに切り替えろ!」と乗客が叫び出すまで運転し続けるのがオバマの仕事である。だからアメリカがオバマを選んだのは正しかった。さらにオバマの経済破綻、自己否定路線も正しい。

「アメリカは世界最大のイスラム国家」と言うオバマの自己否定。「世界から核を無くす」と言うオバマの空想。こうしたオバマの言う、アメリカの「変化」ではなく「変心」から生まれてくるものは、世界のChaos(混乱)であり、無秩序化であり、それはまたアメリカの自尊心と誇りの喪失である

オバマはアメリカが忘れかけていたアメリカ魂を呼び起こすため、問題多き現代のアメリカを破滅の方向へ走らせているのである。アメリカに怒りを爆発させるために!オバマがもう一度国際的政治屈辱を受け、NYダウがもう一度底を打つと、そこから「アメリカの再生の道」が開ける。アメリカに怒りが起き、アメリカにノルマンデイー上陸の力が湧いてくる。オバマよ、もっと無茶をせよ! President Obama. “ Be more crazy!

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