第545号(2009年09月18日号)

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本日案内の小冊子について:

私は、「10月株価高騰説」を繰り返し述べてきたが、それが現実化を裏付けるような事実が日を追って起きている。


実は昨日、一般的には「びっくり」、私には、「なるほど」のニュースが入ってきた。
それは、オバマ大統領が突如チェコとポーランドの首脳に電話をかけ、チェコに設置予定のミサイル迎撃用レーダーとポーランドに設置予定の迎撃ミサイル10基を取りやめると通告した。チェコとポーランドはかつてソ連の衛星国であり、今でも国内はロシア派と自由陣営派に分かれている。アメリカのミサイル防衛基地を受け入れたのは国内の自由化が進み経済も欧米依存度が増しているからであった。
ポーランドとチェコがアメリカのミサイル基地受け入れを決定したときロシアは強い怒りを表明し、報復措置も辞さないといったが、アメリカはイランの核の脅威からヨーロッパを防衛する目的であってターゲットはロシアではないといってロシアの抗議をけん制した。


実は私はポーランド、チェコへのミサイル基地設置が問題化していた時チェコのプラハで開かれた世界の安全に関する国際会議(2007年6月5日)に出席していた。
当時は安部内閣の時で、私は安部内閣が打ち出した、「自由と繁栄の弧」なる外交戦略の説明書(麻生外務大臣、谷内事務次官名)を参加者全員に配っていた。
ブッシュ大統領は6月7日からドイツで開かれるG8に出席する途中チェコに立ち寄り当会議で基調演説を行い、ロシア、イラン、中東諸国で虐待を受けた犠牲者一人一人に、「私を君たちの父親だと思ってくれ。わが子にこんなことをした者を私は決して許さない」と言って一人一人抱きしめた。20人ほどの犠牲者は大声を上げて泣きながらアメリカ万歳を繰り返していた。ブッシュ大統領が、『チェコが迎撃ミサイル用レーダーの設置に合意したことをヨーロッパの安全のため高く評価する。』と述べると満場割れんばかりの拍手が起こった。


ヘリテッジ・ファウンデーション(ワシントンD.C.)は9月17日のオバマ大統領突然の両国へのミサイル基地設置の反故決定に対して、イランへの降伏であり安全を願う者への裏切り行為であると厳しく非難した。私はあの20人の犠牲者がこのニュースを知らねばいいがと思ってしまった。


しかしオバマの真意は、そんな非難の対象になるようなことではない。
私が、「なるほど」と思ったのは、オバマが政治と経済の合体効果を考えた上で、極まともなことをしているからである。


イギリスとフランスの諜報機関から、今後6ヶ月でイランは核弾頭の開発を終えミサイル搭載が可能になると発表している。フランスでこうした懸念をサルコジ大統領自ら公表したのは9月16日であった。その翌日、オバマ大統領はそうした情報を認識した上で対イランミサイル迎撃基地の設置を取りやめたのは何故か。オバマの真意や如何。
敢えて自由陣営、すなわち味方の怒りを買いながらオバマは何をするのか。
これが私の「10月株価高騰説」の実現化のためになるといったらどうだろうか。
詳しくはご案内の小冊子をご参考ください。

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