第547号(2009年09月29日号)

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マーケット・トレンド

私は「10月株価高騰説」を重ねて述べてきた。先週のニッケイ終値は、私の言う下値(10,200−10,300円)を下回った。はたして10月から株価とドルは上昇するのか?
オバマ大統領がすべて予定通りにことを進めている限り、「すべては予定通り!」と言っていい。詳しくは、明朝発信の「ここ一番!」をご参照ください。

イランの投石の波紋は日本へも!

イランは日曜日、石ならぬ短、中距離ミサイルを発射、成功した。フランスのサルコジ大統領、イギリス情報機関、そしてCIAがイランの地下秘密核兵器研究所の存在を明らかにし、6ヶ月以内に核弾頭を持つ可能性が高いと発表。
G20でオバマ大統領はイランの核研究施設に対するIAEA(国際原子力委員会)の査察を求め、応じない場合は一層の経済制裁を課すことを提案、主要6カ国が今週木曜日ジュネーブにイラン出席のもとに会合を開くことになっていた、その矢先のミサイル発射実験であった。
アメリカは国連総会とG20を前にして突然イランをターゲットにした中欧(チェコとポーランド)のミサイル迎撃基地撤廃を決めた。そして今後はロシア、中国まで加えた集団体制でイランの核疑惑と脅威へ対処しようとしている。経済同様政治においても、アメリカは国際責任を果たせなくなったのである。
アフガンに対する軍事戦略も増援を求めるペンタゴン、ゲイツ防衛長官、ホワイト・ハウス(副大統領)の間で意見が割れていて、近くオバマは結論を出さなくてはならない。
対中東消極指針を貫くためオバマは国民と議会をどう納得させるのか至難の極みである。

無法者天下

アメリカの国際責任からの後退で、イランをはじめ北朝鮮などかつてアメリカに無法国家と指定された国々の挑戦が活発になる。日本は新しい防衛指針を準備しなくてはならない。今までのように安全がアメリカにおんぶに抱っこでは日本の安全は守れなくなったからである。
かつてのアメリカ一辺倒の吉田茂に代って政権の座に着いた鳩山一郎が急遽ソ連(ロシア)と日ソ共同宣言を締結、直ちに批准した轍(てつ)に学ぶ時が来たのではないか。昔ソ連(ロシア)、今中国だろう。

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