増田俊男の「時事直言」ご協力金の御礼!
この度は全国の皆様から多大なご協力を賜り誠にありがとうございました。
ご協力金の御振込の期限を1月末にさせていただきますのでよろしくお願い致します。
すでにご協力いただいた皆様同様増田より現在発売中の「新春大講演」CD/テープを贈呈させていただきます。
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第628号(2011年01月24日号)

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「本物」が試される時来る!

私は最新の「小冊子」(Vol.20)で経済・政治情報の「裏と表」をいくつか書いた。
私が最も力を入れているタイムリーな情報誌「ここ一番!」の読者には1月6日、16日、20日(最後の売りアドバイス)の3回にわたってくどいほど「利益確定」のアドバイスをしてきた。毎日多くの(ここ一番の)定期購読者の皆さまから質問をいただき即答しているが、総じて11月、12月は買いアドバイス、1月は一貫して売りのアドバイスをしてきた。特にゴールド(金)については1,400ドルを超した時から一貫して売りを勧めてきた。「2月からは調整期になるから1月は売り」と口癖のように伝え続けた。これからの調整は今まで一本調子で上げてきた反動と言えばそれまでだが、本当は今までの上げ情報の「メッキがはげて来る」と言えば分り易いかも知れない。@アメリカの失業率が9.8%から一気に9.4%に下がった本当の理由、Aアメリカの消費が急速に伸びているが本物か、B米企業業績は良好だが、持続するのか、C欧州の財政危機問題は本当に片付いたのか。今後こうした答えが次々に出てくるので株価はこのまま上がりようがないのである。@は言うまでもなく6カ月から1年経っても職が見つからない求職者が脱落して求職者数が急激に減った結果であり、Aはアメリカの人口が約200万人増えたからで、一人当たりの消費は伸びていない。Bは悲観的になり過ぎた企業が今まで在庫を減らし過ぎてきたための追っかけ増産に走った結果。Cはイギリスがユーロを採用しなかった理由を知ればわかる通り、ギリシャやアイルランドがドイツと同じようにユーロを自国通貨としている限りヨーロッパの財政問題は解決しない。では何故私は、アメリカ経済は4月から本格的好況へ向かうから株価も本格的に上昇すると述べてきたのだろうか。それは、これから出る新たなGood Newsと過去のGood Newsの裏がぶつかり合いシーソー・ゲームを繰り返す(株価一進一退)が、4月からはFRB(米連邦準備理事会)の出口戦略気配でアメリカ経済が自信を取り戻すことになるからである。ゼロ金利と量的金融緩和の異常から抜け出さねば正常な経済成長はないのである。FRBが市場に自信を与えるから4月からはドル高、NY株高が定着することになるだろう。
出口戦略でアメリカの金利が上がり始め、オバマ政権も夏からは下院を制する共和党の圧力で緊縮財政に向かわざるを得ない。しかし市場は常識に反して利上げと緊縮財政を歓迎するだろう。私が「ここ一番!」の読者に言ってきた通り、利益確定の後はしばらく「休息」が必要だが、調整は短期間だから長寝は無用である。私が質問にお答えした「底」が来たら躊躇なく買いである。


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