「オバマ・マジック」の正念場
「オバマ・マジック」とは私の「造語」である。
「我想う、故に我あり」は実は人間の「心理」の「真理」である。
つまりオバマ・マジックとは、アメリカ経済を「泡銭」(アブクゼニ)で市場に過大評価させ、世界経済の最高権威者バーナンキ氏(FRB議長)に「アメリカ経済は好況へ向かって力強く歩みを進めている」と言わせる。
そうすると市場を構成している世界中の投資家が「我々は好況へ向かっている」と想ってしまう。
市場が好況へ向かっていると「想う」と世界経済は必ず「好況になる」!
そこでオバマ手品の種(真実)を明かそうとする評論家は破産して世は太鼓持ち評論家だけになる。
投資家は自分が儲けようとしている時、余計なことを言ってもらいたくないので誰も自分からカネを払って「種」を知ろうとは思わない。
これで世界経済は手品師オバマ大統領殿と共に、(時事直言の読者を除き)元の木阿弥になるまでお付き合いすることになる。
今や世界の投資家はオバマ・マジックの「素晴らしさ」に感嘆し、拍手喝采!さて皆様はどうされますか?
「すばらしかったなあ」と言って我が家へお帰りですか、それとももう一幕オバマ・マジック・ショーをご覧になりますか?
お家にお帰りの皆様の儲けは今年だけで終わり、儲けは過去の損と相殺されて大したことはありません。もう一幕見る皆様は、2年連続で儲かり、過去の損を取り返した上で、さらに大儲けとなります。最後(三幕)まで見る方はすってんてんになりますからご用心!
中東では民主化運動の火種があちこちに飛び火しています。
アメリカが先導してムバラク大統領を追い出しましたが、半年後の政権はイスラム色が強くなりムバラク政権よりアメリカとの距離は遠くなります。
今後中東に第二、第三のエジプト現象が起きれば、すべてアメリカとの関係はしっくりいかなくなるのは必至。
オバマ大統領はマジシャンであると同時にとんでもない「役者」だということを忘れてはなりません。
ここは「小冊子」をじっくり読んで、一見アメリカに「不利」になる中東の変化を何故オバマ大統領は追及するのか考えてください。
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