第652号(2011年5月13日号)

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アメリカを知らねば明日は無い!

5月1日深夜アメリカはパキスタンでアルカイダのシンボル的指導者ウサマ・ビン・ラディン氏を殺害した。
アメリカ海軍所属特殊部隊SEALsはヘリコプターでアフガニスタンからパキスタン領空に侵入し、ビン・ラディン氏家に家宅侵入、丸腰のビン・ラディン氏を射殺した。
射殺のニュースに接しグランド・ゼロ(セプテンバー・イレブンが起きた場所)ではアメリカ人民衆が「仇討成功!」とばかりに歓呼に湧いていた。

「仇討」と言えば元禄14年赤穂藩主浅野匠頭が殿中で吉良上野介義央に対し刃傷に及び即日切腹となったが、遺臣大石内蔵助以下赤穂浪士47名(四十七士)が翌年12月14日深夜吉良屋敷に討ち入り吉良と家人、警護の者もろとも殺害し江戸の民衆から喝采を受けた事件を思い出す。
殺害の意思を持って意図的に他人の家屋に浸入し無防備の人間を殺害したのだからいずれも第一級殺人罪である。
従って後に四十七士は全員切腹をしたのである。
ではアメリカの海兵隊はどうか。
オバマ大統領に招かれ英雄として勲章を授かったのである。

過去、現在を通じアメリカが他国に軍事侵攻する際に必ず主張することは「人権は神から授かった絶対的権利」であるから人間が造った法を超越するということである。
アメリカは侵攻する相手国の国民の人権が侵されていると言う理由で(神に代わって)侵攻する。
今、北アフリカや中東で民主運動が伝搬している。
民衆が反政府運動に身を捨てて挑み、やがて「烏合の衆」の政権が出来上がる。
それを待っているのがアメリカである。

我々は「内と外」の生き方を変えなくてはならない。

内にあっては四十七士、外にあっては米海兵隊のSEALs!


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