今日までの人類の常識は一切通用しなくなる!
自由市場の消滅!
私は「ここ一番!」(タイムリーなマーケット情報誌)と「小冊子」(Vol. 38)の読者の皆様に「株式市場の上げのピークは9月中旬まで」と述べ、その後は「市場とおさらばした方がいい」と述べてきた。
これには、今日のアメリカ経済、欧州債務危機問題、新興国を代表する中国経済の悪化等々の問題以上にもっと深刻な理由がある。
歴史が証明するように、世界経済を主導しているのは先進工業国であって、新興国、発展途上国、いわんや後進国ではない。
2007年末から起きた不況からの回復の過程で中国等新興国の成長が寄与したのは事実であったが、新興国経済は先進国への外需依存から脱しきれないから当然世界経済は先進国経済の成り行きに従うことになる。では新興国経済が内需依存型になればどうかと言うと、生活水準が上がり、消費大国となって、やがて今日の先進国のように財政赤字に陥り、低成長、ゼロ成長にならざるを得ないのである。私は今世紀に入ってから再三「今や今までの人類の歴史が終わった」と述べ続けてきた。それは、日本を筆頭に、「先進国の経済成長が完全に止まり、今後はゼロまたはマイナス成長になる」ということである。
「成長無きところに市場無し」!
市場が今日まで存在出来たのは経済が成長したからであり、成長の見込みが無くなれば市場からは資金が逃避し、やがて市場は消滅する。
今や前述したような先進国の目先の諸問題はさることながら、世界的株式市場の出来高激減等株式市場が消滅に向かっている証拠が出始めている。
私は繰り返し「株式の長期投資は絶対にしてはならない」と述べてきたのはその為である。
自由競争から詐取、強奪へ
経済成長が止まるかマイナスになると言うことは、競争の対象になる余分な富が無くなることである。競争の原理は人間のGreed(欲)であり、欲は人間の本能だから、新たな競争の対象が無くなれば「既存の富」の奪い合いとなり、詐取と強奪が横行するようになる。最近の英米大手銀行の不正発覚が何よりの証明である。
「夢」と「希望」と「幸せ」の消失
国民の収入が減り、国民の失業率が上がり、増税、さらに国の福祉予算が底をついて来ると、国民は夢も希望も持てなくなる。いずれの先進国の国民も将来の不安に怯えている。国家経済が縮小し、歳入が激減し、債務が激増し、国家間の富の争奪戦が多発すると、社会は騙し合い、奪い合い、殺し合いが横行するようになる。
アメリカのロムニー大統領候補が「強いアメリカ」を標榜するのも、また最近日本に竹島、尖閣諸島問題が起き、「日本は毅然とした態度を採るべきである」という世論が形成されたり、また今までの自虐的、受身的、隷属的、事なかれ主義的日本を否定して自主独立国家にしようとする安倍晋三氏や大阪維新の会の橋下氏に拍手が送られるようになったのも決して偶然ではない。
アメリカは先の先まで世界を読み、その上で「強い日本」をパートナーとして求めている。
2013年から始まる大動乱の年月を経て世界はやがて自由が制約され、厳しく管理された一つの世界に向かうことになるだろう。
我々日本人は目前に迫った動乱と闘争の時代をどう生き抜いたらいいのか。
とても常識では考えられない世界について直接お話しをすることにしました。
私の声をお聞き下さい。
|