オバマ大統領は誰の味方だったのか?
2008年以来アメリカ経済がインフレ率を引けば足掛け5年間連続ゼロ成長なのにNY株価だけは150%(1.5倍)も上昇している異常さは本誌で述べた通り。
本日の「ここ一番!」で「NY株式市場はタイタニック号の一等客室のようなものだ」と書いた。一等船室で一般客をしり目に楽しんでいるのもつかの間!
アメリカではWall Street (NY証券取引所)の前で”We are 99%”のデモが繰り返されている。若者の4人に1人が失業し、中産階級の所得は下がり、100万ドル以上の所得者は益々富裕になっている。
NY市場はFRBと価格操作のプロと一部の富裕層のマネーゲーム場と化し、インフレの元凶になっている。プロや富裕層が相場で負けて株価が下がり始めるとディーラー(FRB)が勝負師達に現金を配って(QE)勝負を続行させる。
その結果、通貨(ドル)の価値は下がり、ガソリン代、食糧品は値上がりし賭博場に関わりない99%の庶民の生活が苦しくなる。
庶民が味方と信じて投票したので当選した黒人大統領がやったことは、なお一層1%を富裕化することでしかなかった。
オバマ大統領が再選したとたんに暴落が待っている!
アメリカの財政破綻の救い方
アメリカは「潜在的財政破綻国家である」とは私の口癖だが、2011年の数字でアメリカ国家財政を家計に置き換えて見ると大変分かり易い。
(実際の数字を10,000,000で割った数字にしてある)
年収(歳入):21,700ドル
支出(予算):38,200ドル
今月のクレジットカード請求額(新規債務):16,500ドル
先月までのクレジットカードの累積請求(債務総額):142,710ドル
家計の切詰め額(歳出カット):385ドル
合計(債務赤字額):−175,325ドル
もしアメリカ合衆国が我々と同じ家計なら、自己破産しか生きる道は無い
実際の赤字は:175,325ドル x 10,000,000=1,753,250,000,000ドル
2011年だけで1兆5,325億ドル=122兆6,000万円の赤字。
毎年赤字の額は増え続ける運命にある。
アメリカの政府総負債は本日(2012年)現在で約$165,111,400,000,000.($165.5 trillion)。約1京3,200兆円。
以前は戦争して他国の資産を略奪すれば穴埋めが出来たが、これだけの金額になると到底無理である!
それでも無いよりはまし(Better than nothing)だから戦争を止めるわけにはいかないだろう。
2009年のオバマ政権への私のアドバイスは、第3国間の貿易でドル需要が増えた分だけ金を買え!だった。
素直に従ったから以後金価格は上げ続けている。
今から3カ月前、再び同じシンクタンクを通して1オンス1,750ドルの金価格を6,000ドルにせよ!とアドバイスした。
アメリカ国家の金保有高は現在約8,200トン、1トンは31,103,476.8オンスだから、金価格を1オンス1,750ドルから7,000ドル(3カ月前だったので6,000ドルだったが今7,000ドルにアドバイスし直した)に引き上げればアメリカは国家の借金を払うことが出来る。
2009年のようにまた私のアドバイスを聞けば戦争をしないでアメリカの財政破綻は救済されるのだが。さあ、どうなりますか?!
いずれにしても、金だけは何が起きても上がる運命にある。
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