題して『猿芝居、ワシントンの崖登り』!
アメリカの公的借金の実態は下記の通り:
アメリカの借金時計というのがある。
11月11日現在:公的債務:16,692,520,900,588ドル(約1京4,000兆円)。
2010年の収支データ(USA Today紙)によると歳入は$2.2 trillion(約176兆円)で歳出は$3.5 trillion(約280兆円)で$1.3 trillion(約104兆円)の赤字である。今Fiscal Cliff(財政の崖)と言われる問題とは、昨年1年延長した高額所得者も対象になっているブッシュ減税が本年末に期限切れになるが、延長しなければ事実上増税になる。富裕層増税を主張するオバマ大統領は富裕層減税を延長できないだろう。では延長無しで起きる事実上の増税にはどういう対案があるのか。また昨年債務上限の切り上げを決めた際の条件である2013年1月からの強制的予算削減と増税を回避する為のどんな財政赤字削減案があるのか。
民主、共和両党で合意できる赤字削減案があるのか、また具体化出来て年内に議会承認、オバマ大統領サインへこぎつけられるか。
もし以上が12月31日までに出来なければ自動的に600 billion(約50兆円)経済減速、2013年のアメリカのGDPは2‐4%下がりリセッション移行は確実。
弱り目に祟り目で、上記公的債務中の国債累積残高が昨年決まった国債残高の法的上限、16兆3,940億ドルに刻々と迫っている。
財政の崖を飛び越えられるかどうかと言う時にまた一段と大きな崖が目前に現れようとしている。明日にも財政破綻しそうなアメリカなのに、何故国家も国民も平然としていられるのだろうか。
その理由の一つはアメリカのニューヨーク連邦準備銀行(アメリカの中央銀行)が約9,000トンの金を保有していて、買い増しを続けているからである。
(2009年の私の提案:毎秒増え続けるドル国際基軸通貨のメリットで金を買い続ける)
2009年は8,000トンだったが今は9,000トンになってきた。
人民元が自由化する2015年までの目標トン数は決まっているが秘密。
いずれにしても、2015年の時点での金保有量にその時点の金価格を掛けるとぴったりアメリカの公的総負債になることになっている。
これは架空の話だが、仮に今すぐにアメリカの公的負債を金を売って返済するには:1トンは=35,274オンスだから、9,000(現在保有量)x 35,274 = 317,466,000オンス、金の価格を5,000ドルにまで上げれば、5,000ドルx 317,466,000オンス=1,587,330,000,000ドルで借金はゼロ。そこまで上げる必要がない計画になっている。これだけではない。次の手は欧州経済に対する現在進行中の戦略。これは別の機会にご紹介。
陽気の加減でいくらでもドルを刷ることが出来る「裏」がまだいくらでもある!
これから始まるワシントンでの「崖登りのお芝居」を楽しもうではありませんか。
完売御礼!増田俊男の小冊子「2012年大総括!」Vol.40
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