嘘が真実になっている世界(アメリカ)の寿命
私は2001年に起きたセプテンバー・イレブン(9/11)を「9月12日の前にアメリカがUpside down(上下逆転)し、以後戦争に向かう」と2001年の2月と8月の二度に渡り公の場(2度目は当時のハワイ州知事 ベン・カヤタノ氏参加のレクチャー)で述べた。私は9/11は誰によって何時から準備され、どのように実行されたかの「真実」を知っているが世界は「ビン・ラーディン率いるアルカイダの仕業」と「嘘を信じている」ので現在でも「嘘が真実で真実は真実では無い」ことになっている。
アメリカが世界経済の中心であり、かつ世界経済を主導している事実はアメリカが自由に発行出来るドルが世界経済の基軸通貨であり、ニューヨーク市場の時価総額を他市場と比較すれば分かる。
アメリカは政府の借金(公的債務)がGDP(国内総生産)の105.6%の16兆3,000億ドル(約1,350兆円)であり、いまだに原資不足で将来の支払いの目途が立っていない年金、医療、医薬品保険等国民福祉の中心的負債が122兆ドル(GDPの760%=7.6倍)もある。本年度の国家総予算は3.6兆ドルで赤字は30%に当たる1.1兆ドルであり、毎年平均で1.2兆ドルの財政赤字が累積している。
正にアメリカは財政赤字、経常収支赤字、対外債務超赤字(世界最大の債務国)の「三つ子の赤字大国」である。
今アメリカの「財政の崖」が世界の注目を集め、富裕層のトップ2%に重税を課すことで決着しようとしているが、私に言わせれば民主党(オバマ大統領)と共和党の「茶番劇」に過ぎないのである。仮に富裕層2%に重税を掛けたらどれだけの財源が確保されるかを両党は「知っていながら知らない素振り」である。
2%の対富裕層課税で確保出来る財源は国家予算支出の20日分でしかない。
1年は365日あることを忘れてはならない。要するにアメリカの財政は遠の昔に破綻していたのである。民主党と共和党の失政であり誤政である。
両党はアメリカ財政を破綻させた自分たちの失敗を隠すため「富裕層に課税する」という99% の国民に耳さわりのいい赤字削減案に内外の注目を集めようとしているのである。
アメリカが今後「既に破綻しているアメリカの財政を破綻していないように如何に世界を騙すか」を解説するのが私のお役目である。
気を付けなくてはならないのは、アメリカは嘘が隠せなくなると「世界の頭を真っ白にする習性」があるということである。
世界を真空状態にしておいてNon funded liabilities(財源なき負債)をマンホールに放り込む準備が進んでいる。
成功すれば、また次なる負債消しの真空状態まで好況を満喫することが出来る。
正に「信ずるものは救われる」である。
詳しくは「小冊子」(Vol.42)を熟読して下さい。
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