第798(2013年1月11日号)
国会議員号

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「時代」と「国民」が産んだ安倍政権

私は日本の国民は「偉大」だと思う。国民の投票態度は「人気型」と「吟味型」に分かれるが圧倒的に人気型が多い事は何時もの投票結果が証明している。
本当は私の「時事直言」などを読んで、資本主義の歴史や、資本主義の現況と将来、世界の政治、経済の中での日本の位置付け、さらには日本のあるべき姿などを考慮してから候補者を選択するべきで、それが国民選挙の意味であり、価値である。アメリカでも政治の後進性が指摘され、時には政治こそがアメリカの癌であるとさえ言われてきた。当然日本の政治にも同様の批判がある。
「マスコミに顔を売れば当選できる」などと言われる所以である。

モノを知らなくてもモノを感じる国民

安倍政権を選んだ日本の有権者(国民)と候補者でアメリカのGM(ゼネラル・モーターズ)が2009年6月1日に倒産した事実とその意味することを理解していた者が何人いただろうか。
しかし選挙結果は「GMの倒産が物語る資本主義経済の現状と未来を鑑みて、又はそれを踏まえて日本はどうあるべきか」の答えになっている。
あまりモノを知らない、いや本当の事を知らされない国民はモノを知っている者より偉大である。

GM倒産が意味する事

GMの倒産の負債総額は1,728億1千万ドル(約15兆2,000億円)であった。
負債総額は2008年の売上1,480億ドル(約13兆円)上回り、かつ総資産823億ドル(約7兆2,000億円)の2倍以上で史上最大の倒産劇であった。
破産で解散するには社会的影響が大き過ぎる(Too big to lose)ので結局政府(アメリカ政府60.8%、カナダ・オンタリオ政府11.7%)が株式を保有することで再生、再出発をすることになった。
1953年のアメリカのビッグ・スリーの生産台数は611万台、日本勢はわずか7,000台であったが1970年になると日本は318万台に伸び、アメリカは655万台で、わずかに44万台の伸びでしかなかった。そして1980年、日本はアメリカを抜いて世界一の生産高を占めることになった。
アメリカの製造業を代表しプライス・リーダーであったGMを含むビッグ・スリーの倒産又は衰退は日本のビッグ・スリーであるトヨタ、日産、ホンダが北米市場を席巻した結果である。アメリカ製造業のシンボルであり、車社会アメリカを支えてきたアメリカの自動車産業が日本に敗退したのである。
アメリカで活躍する日本のビッグ・スリーは他にもある。メジャーで活躍するイチロー、松井、松坂であり、これに続くビッグ・フォー、ビッグ・ファイブである。戦後アメリカに従ってきた日本は今アメリカと肩を並べるどころか追い越し始めたのである。
日本の政治は戦後の政治から今や日米の現実に即した政治に変わらねばならぬ時が来ている。
憲法第9条改正、日米対等安全保障、世界の自由化と繁栄の外交政策、等々を掲げる安倍政権を選択した日本の国民は「偉大」である。


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