第801(2013年1月21日号)
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3月の中東戦争は中止!

私はあらゆる機会で2013年3月以降中東戦争が起きると述べてきた。
最初に述べたのは2012年9月11日(第二のセプテンバー・イレブン)で、アメリカの駐リビア大使スティ―ブンズ氏が殺害された時である。
読者もテレビ報道でご覧になったと思うが、大使がトリポリ(首都)からベンガジと言う反政府軍の拠点のある領事館に出張している時にロケット攻撃とマシンガンの攻撃を受けて射殺されたのである。
犯人は2001年の9/11同様アルカイダの仕業と発表された。しかし私は犯人がアルカイダではないことは百も承知であった。
犯人は2001年の9/11と同じで、対イラン武力行使に全く消極的なオバマ政権を積極的な軍事行動に仕向ける為に起こしたものと考えていた。
だから事件後「これでイスラエルのイラン攻撃は決定的になった」と書いたのである。
イスラエルのイラン攻撃にはアメリカとイギリス軍のシリア軍事介入が前提だから、昨年からしきりにシリアの化学兵器について釘を刺し、もし使ったら軍事行動も辞さないという構えを見せてきた。
また対イラン経済制裁を強化し、イランを経済的窮地に追い込もうとしていた。
中東で活躍しているのはペンタゴン(国防総省)よりCIA。
ぺトレイアスCIA長官はネオコンの出で協調路線ではなない。
つまりアメリカは昨年から本年3月に向けてシリア軍事介入、イスラエルのイラン攻撃に向けて軍事上の準備と国際世論の形成に向けて着実に進んでいた。
ところが私にイスラエルの情報網からスティ―ブンズ大使の殺害はアメリカに向けたのでは無くアルカイダ向けであったことが分かった。
リビアの内戦ではCIAとアルカイダは共同戦線を張っていたので米大使殺害の犯人でもないアルカイダを犯人に仕立てたと言うことは、CIAが今後アルカイダに資金や武器を与えなくなる可能性があることのサインだったと言う。昨年の9月の時点でロシアが上陸隊を乗せた戦艦をシリア沖に派遣することを決めているという情報がCIAとイスラエルに入った。そして事実今ロシアの軍艦がシリア沖で上陸体制を執っている。
これではアメリカもイギリスも軍事介入出来ない。
第二次オバマ内閣発足に先駆け、オバマ大統領はネオコンのぺトレイアスCIA長官を女性問題のリークで失脚させ、穏健派のジョン・ブレナン氏、新国防長官に超協調路線のチャック・へ―ゲル氏を任命した。
米英のシリア軍事介入が無くなると今まで一切報道しなかったアサド大統領の新憲法公布と総選挙による大統領選出(1年以上前から公言していた)のニュースを流し始めた。今頃ブラッセルで米国務省とロシア高官が選挙後のシリアの利権について話し合いをしている。「3月危機」が無くなると「金融恐慌」が近くなる。増田俊男の特別レポートに詳しく述べるのでレポートの発送が予定より遅れる(遅くても28日)。


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