第808(2013年2月15日号)
国会議員号

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アメリカの子分を演じる北朝鮮

私は本誌や勉強会で六カ国協議(アメリカ、日本、中国、ロシア、韓国、北朝鮮参加)は「茶番」の繰り返しであると述べてきた。
今回の北朝鮮の核実験で政治的ポイントを稼いだのはアメリカと北朝鮮である。
六カ国協議が始まったのは2003年8月。当時北朝鮮が核開発をしている事実が確認されたのでその廃絶を求める為の協議であった。
北朝鮮の核開発は1999年スイスのある会社に当時約2億ドルで軽水炉原発の設計を発注したところから始まる。2001年1月からアメリカではブッシュ政権が発足したが国防長官に任命されたのはラムズフェルド氏であった。
氏は北朝鮮が軽水炉原発施設設計の発注をしたスイスの会社の重役で北朝鮮との取引で重要な役割を果たした張本人であった。
詳しくは数日中にお送りする「小冊子」(Vol.43)をお読みください。
2005年北朝鮮は核開発完了宣言をし、アメリカは北朝鮮の核の存在を認め、北朝鮮に軍事行動を執らないことを宣言した。
これで日本は完全にアメリカの「核の傘の外」に置かれたのである。
以後六カ国協議の目的は「核廃絶」から「核機能停止」に代わった。
そろそろ何故アメリカは六カ国協議の議長に中国を強く推したのか分かってもいいのではないか。
今回の北朝鮮の核実験が行われる前にアメリカも国連も日本も議長国中国に北朝鮮に自制を促すよう強く要望し、中国は異例なほど強く北朝鮮に、制裁をちらつかせながら自制を求めた。
ところが北朝鮮は、(事前に行われた北朝鮮とアメリカ高官の秘密協議の通り)中国に耳を傾けることなく核実験を強行した。
中国は朝鮮半島の統一まで北朝鮮を中国の陣営に付けておきたいので国連決議の制裁も見せかけだけが多かったが、ここまで来ると国際社会からの孤立も出来ないので実際に強い制裁に動かざるを得なくなった。北朝鮮の銀行口座凍結からさらに原油の供給も止めざるを得なくなるだろう。
こうなると北朝鮮は中国の原油供給から従来のアメリカからの原油供給に依存するようになる。
言うまでもなく北朝鮮の核施設は間接的にアメリカの支援に依るものだから、エネルギー源もアメリカ頼りになれば益々北朝鮮は中国から離反する。
これでアメリカはアメリカ主導の朝鮮半島統一に歩を進めたことになる。
安倍総理が言う通り、金融制裁は北朝鮮の行動を制するのに効果があるが、日本は同盟国アメリカの政治目的の観点から考えなくては子供だと笑われる。
尖閣諸島問題、竹島問題、北朝鮮のアメリカを名指しして行った核実験、総てアメリカにとっては喜ばしいことこの上もない。
アメリカがむきになって北朝鮮を非難するのは北朝鮮にとって快いサインである。
すなわちアメリカの支援が近いと言うことである。日本の政治年齢は14歳とマッカーサーに言われたが、10歳以下に下がったのではないのか? 

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