第840(2013年6月13日号)

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「富士山相場」はどうなったのか?

ニッケイ平均は5月23日の大暴落から下げ続け、先週12,800円台まで下がったが今週13,000円を回復した。
11日午後の黒田日銀総裁の記者会見で、不安定な債権市場に対して何も手を打たず、「次第に、落ち着きます」などという無責任発言には世界の金融専門家はあきれて開いた口がふさがらなかった。
欧米のメディアでは黒田総裁の資格を疑う声も出ていた。
先週アベノミクスの成長戦略第三弾が発表された直後ニッケイは500円以上の中暴落となり、黒田総裁の無責任発言を受けて本日は一時(前場)800円以上下げる場面があった。


アメリカの三倍の緩和量、しかもアメリカが5年6カ月かけている緩和を半分以下の2年で実施するという異次元(異常)緩和の波及効果と財政出動との整合性とタイミングなど何一つ市場に説明がない。
債権市場は4月4日の異次元緩和政策発表の日は3回も市場取引を停止するほどの国債利回りは乱高下を繰り返し、以後債権市場は不安定な相場展開となり市場取引停止を何度も起こしている。株式市場の混乱も、またアジア市場の暴落もすべて原因は日本の債権市場の混乱にある。

混乱の主因は「数字で世界を驚かせておいて、何の説明もないから」である。
FRBが発する緩和規模の縮小発言は過熱気味のNY株価を冷やすため。
FRBのバーナンキ議長は黒田総裁と180%異なり、常に市場を見ながらリップサービスや債権買取りの量とタイミングを調整している。
黒田総裁は「決めたことをやるのみ」!と言うだけ。
「民はよらしむべし、知らしむべからず」!(本日の「ここ一番!」参照)
超官僚主義そのもの!


とにかくドル・円も株価も丁度「異次元金融緩和」という「記念すべき原点」に戻ったので、いよいよ「富士山相場」の始まり!
富士山は5合目まで車で行ってから登るのではなく「麓から登る」もの。


ヨーイ ドン!と大声を発しておきます。




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