これで「市場とは何か」がお判りでしょう。
私は10月1日の金(ゴールド)についての説明会のためイギリスから急きょ帰国し欧州へトンボ返りの予定だが、「アメリカ政府機能がストップし、また10月17日までに国債上限切り上げが米下院で決まらないと米国債がデフォルト(支払い不能=不渡り)になり、国際通貨であるドルの信認が地に落ちることになるが、ドル価もNYダウ(米株価)もむしろ上がるだろう」と述べ、「金は上がるどころか下がる」と(誰も言えないであろう)本当の話をした。
「ここ一番!」(10月1日号)ではSell October and buy November(10月で売って11月で買う)とアドバイスしている。
金は中国、インド、ロシア、タイ、その他日本の年金資金を含むほとんどの国の中央銀行が買い急いでいて年間生産量を上回る事態になっているのだから金価格は高騰するのが常識だが急落している。
今回の米政府機能不全に対する市場の反応はNYダウ62ドル高、ナスダックに至っては48ドル(1.3%)高である。「常識で行動する99%の投資家の損を1%の誰かが利益に変えた」ことが証明されたことになる。
ドル信認をヘッジするはずの金(ゴールド)は米政府の機能停止が確定した瞬間に1,330ドルから1,289ドルに急落したのは何故か。
常識ある投資家は1,330ドルから1,370ドルに上がると信じて買ったはずだから大損をしただろう。「99%の損を1%が手にする市場のカラクリ」を知らねばならない!
本誌読者や「ここ一番!」、増田俊男の「目からウロコのインターネット・セミナー」、「小冊子」、「増田俊男の特別レポート」などで出来る限り「マーケットの見えざる真実」を述べ続けるつもりである。
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