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NY市場はバブルか正常か?
11月に入ってロイターがNY株式市場に参加している投資家を対象に「現在の株価はバブルか正常か」とアンケート調査をしたら、約70%が何らかの意味でバブルであると答えた。
市場参加者がバブルだということは、当然売ることを意識しているのだから、株価は下降線に転じるはずである。
ところがNY株価は下げ幅より上げ幅が大きく、11月後半になるとNY株価は16,000ドルを突破、年初来高値更新を繰り返している。
ロイターの結果が発表されるとまるで待っていたかのように「バブル否定論」が台頭してきた。
アメリカの優良企業500社が集中しているS&P500の1株当たりの利益の推移からバブルを否定する考えである。
2009年3月から株価は上昇気流に乗ったが、この時点でのS&P500の1株当たりの平均利益は54ドルであった。以後利益率は連続で上がりながら現在は1株104ドルであり、さらに2014年は121ドルになると予想されている。
アメリカの優良企業の利益が今日まで伸び続け、さらに来年は20%も増加が続くなら、確かにアメリカ経済は「自律成長」していることになる。
だから現在の株価はバブルとは言えないという考えである。
つまり10月まではバブル論、これで一般投資家は売り体制に移ったが、今度はバブル否定で、再び売り体制から買い体制に移行し始めている。
つまり一般投資家は上げたり下げたり、まるで弄ばれているようだ。
今後益々バブル否定論が流行るので、このままニッケイも15,942円を抜き、来年になると2007年の最高値18,200円台を追うことになりそうだ。
ニッケイが15,080まで約700円下がった時点で「買いのアドバイス」を出すべきであったと今になって悔やんでいる。
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