流れには逆らえない
本誌前号でも述べたが、市場は正直なもので世界の資金の流れを正しく反映する。時に市場があるべき資金の流れに反することがある。それは大手証券や銀行のアナリストが資金のあるべき流れに反して間違ったアドバイスをするからである。しかし間違いは流れには逆らえず市場は必ずあるべき流れに戻る。
12月21日の日本経済新聞、「市場展望」で来年の有望業種は何かを大手証券や銀行・生保のアナリスト諸氏に聞いた結果が出ていたが、車、不動産、銀行が最有望であると発表されている。
FRB(米連邦準備理事会)を筆頭に、日本を除く先進国は2008年から5年以上続けてきた金融緩和政策の出口を模索している。
つまり本来不況時の期限限定、つまりカンフル剤的金融緩和は始めた時からいずれ止めることが決められた政策である。来年からは先進国の金融緩和は出口に向かうことが決まっている。
つまり2014年は市場での緩和マネーの踊りの幕引きの年なのである。
カンフル剤の効果で健康を取り戻した肉体は次に何を求めるのか、それがこれからの市場の牽引車になる。
私は前号で「マネーから本物へ」と述べた。では本物とは何か、経済の本物とは何であろうか。
私は時間給7.30ドルで働く人間より10倍も優秀なのに時間コストが30セントでしかないロボットの話をした。7.3‐0.30 =7.0だから1台のロボットは時間当たり7ドル×10 =70ドルの価値を産むことになる。
これからの市場は価値を産むもの、つまり本物によって動かされる。
従って世界の資金は緩和資金で賑わったNY市場を去って価値を産む市場へ移ることになる。マネーのNYからモノ造り日本、中国等アジアへ移るのである。
NYから日本に国際資本が流れれば円高になるのは当然である。
さてアナリスト諸氏のお勧め業種だが、車は円高でマイナス、不動産、銀行はマネーゲームのヘッジ先で価値を一切産まない。
残念ながら市場が国際資金の流れに従うのなら「市場展望」での諸氏の予測はすべて「落第」である。
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