「一人の命は地球より重い」(福田赳夫)
1977年9月28日、シャルル・ド・ゴール国際空港発カラチ(パキスタン)、ムンバイ(インド)、バンコク(タイ)経由羽田行きの日本航空742便、高橋機長以下搭乗員14名、乗客142名(日本赤軍5名を含む)がムンバイ空港離陸直後拳銃と手榴弾で武装した日本赤軍にハイジャックされ、ダッカ(バングラデシュ)に強制着陸した。日本赤軍は身代金600万米ドル(当時ドル・円レート267円=16億円)と日本で服役、拘留中9名を釈放し、日本赤軍に引き渡すよう要求、拒否すれば乗客の内アメリカ人人質から順に殺害すると日本政府に伝えてきた。福田赳夫首相は「人の命は地球より重い」と述べ日本赤軍の要求をすべて受け入れ身代金と超法規的措置で服役、拘留中9名を釈放、赤軍参加を希望する者をダッカに送った。当時同様な事件でドイツなど人質を犠牲にして犯人を殺害するケースが多くあった。福田首相は金銭的犠牲を度外視、超法規的措置を採り、人命最優先の解決方法を世界に示した。結果ハイジャック犯人5名を含む乗客全員の命を救ったのである。日本は車や電化製品だけでなくテロも輸出するのかという一部の批判はあったが、以後ハイジャック事件に当たって当事国に人命最優先の解決方法が定着するようになった。戦前の日本では「お前らの命は一銭五厘だ」で若い日本人が戦場に送り出され命を失った。福田首相は過去の忌まわしい日本のイメージを一掃し、むしろ人道主義国日本として世界からの尊敬を集めた。
「政治は結果であり、その過程は問わない」。
安倍首相は日本人湯川、後藤各氏の命を救えなかった責任を負わねばならない。
安倍首相は、「ISの人間にあるまじき行為は絶対に許せない」と言うなら「どのようにISを罰するのか」。(許せないはコインの表で処罰は裏)
日米安保に日本人人質条項はないし、他国は日本人の生命に対して責任は負わない。安倍首相が「国際社会と協力して、、」などと言うのは責任回避。
アメリカや他国に期待することなく日本自らの具体的IS処罰行動を国民と世界に明らかにする責任がある。対IS処罰行動の表明無しに「許せない」など軽々しく言うべきではない。ISの人間にあるまじき残虐行為は先刻誰でも承知のこと、ことさら安倍首相に繰り返して言ってもらう必要はない。安倍首相が憲法で定められた「国民の生命を守る」と言う国家最大の責務を果たせなかった最大の理由は福田赳夫元首相の「人の命は地球より重い」が脳裏から消え失せていたからだ。福田元首相が作り上げた「尊敬すべき人道主義国日本」は今「人命軽視、無為無策、愚かなる日本」に変わりつつある。
安倍首相はISに対する怒りを表明する暇があるなら自衛隊何個師団をイラクに派遣すべきかでも考えたらどうか。国民と一緒になって怒っている場合ではない。
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