Scrap and Build (破壊して再建する)
Scrap and Buildは資本主義の原則。
今、日本・米国・欧州の経済成長は停滞し、財政は破綻状態。
18世後半の産業革命を起こした蒸気機関の発明や19世紀前半の自動車、航空機等で人間の生活のハード面は一変した。
20世紀は情報革命時代でIT技術、インターネット革命で政治、経済、文化等あらゆる分野のグローバル化が進展し人間生活のソフト面が一変した。
今我々は21世紀初旬に生きているが何か我々の生活のハード面とソフト面を一変させるような発明、発見、イノベーションがあるだろうか。
20世紀の情報革命のアプリ(応用)のすそ野が後進国へ広がっているが、2020年までには飽和状態になることは確実。
今のところ人間生活のハード・ソフトを変えるこれといった発明も発見も見当たらないから人間社会の自律成長は期待出来ない。
私は、新たな成長の糧の獲得競争時代は終わり「21世紀は下山の哲学に従い、既存の富の奪い合いになる」と述べてきた。
既存の富を奪い合ってもマクロの成長は無い。
人間の中心的本能である「欲」が存在する限り人間は「より多く、より良い富」を求め続ける。
他人の富を奪ってもマクロの成長は無い。
ではどうすれば人類の欲を満たすマクロの成長は可能になるか。
自らと他人の生活の基盤となっている既存の富を破壊すればいい。
人間は生活する動物だから富が失われた瞬間から生きるために一心不乱に働き、新たなより良き富を創造し、より良き生活水準に向かう。
自分で自分の富の破壊は出来ないから、マクロ経済に責任を持つ世界通貨(基軸通貨)ドルの自由裁量権を持つFRB(連邦準備理事会)と世界中に軍事基地があるアメリカがやってくれる。
ギリシャ財政破綻と救済、中国資産バブル崩壊等による経済的(ソフト)破壊、ウクライナ問題やイラン核合意によって誘導されるNATO(北大西洋条約機構)対ロシアの第三次世界大戦によるインフラ(ハード)破壊。
今世界のハードとソフトが破壊(Scrap)されようとしている。
米軍の沖縄撤退(2020‐2026年)で日本は否が応でも対中戦争に追いやられる。
だから安倍内閣は日本の再軍備化を進めているのである。
見えないところで動き始めた世界、そして日本。
記念すべき「小冊子」(Vol.70)で詳しく説明した。
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