「人気」は「本気」ではない!
米大統領選2016年を占うアイオワ共和党大会が昨日(米時間)開かれテッド・クルーズ(テキサス州選出上院議員)がドラルド・トランプ氏(不動産王)を押さえて勝利した。
トランプ氏は全米各州で圧倒的な「人気」でアィオワ州でも党大会前はテッド・クルーズ氏を大差で引き離していた。
トランプ氏は過激かつ極端な発言で物議をかもすことで人気を集めてきた。
私は「小冊子」(Vol.76)で「トランプ氏は今まで事業で5回倒産し、6度目の倒産が迫っていたが、大統領選という妙案を思い付き、実行してみたら大当たりし彼のジャンクボンド(信用度が低い社債)は飛ぶように売れ倒産を免れた」と述べた通り。だからテッド・クルーズ氏が勝ったことでトランプ氏とテッド・クルーズ氏はそれなりにほっとしただろう。もともとトランプ氏はアメリカの大統領などと言う器でないことはご本人が一番よく知っている。
あり得ないことだが、仮にトランプ氏が大統領になって一番困るのはご本人。
民主党大会ではヒラリー・クリントン氏と上院議員ベニー・サンダース氏で争われたが、全くの互角になり、カウティ―(群)の中にはコインを投げてどちらかを決めたところが数か所あったほどだった。
前記小冊子で「アメリカに大統領選は不要」と述べ、アメリカにとって、その時々に必要な大統領はCIA、ペンタゴン(国防総省)、軍事産業からなる軍産複合体が決める。決めた者以外の候補が勝ちそうになれば、ちょうどアル・ゴアとブッシュ戦の時のように、アル・ゴアの支持者を一時的に重犯罪人名簿に移し選挙権をはく奪、それでもブッシュ不利が判明したので民主党が多いカウンティ―の投票箱を数箱すり替えた。本当のアメリカは、アメリカを支配している者しか知らない。実は政治目的の為には何でもありなのである。大統領選などというローズボール(恒例カレレッジ・フットボール)並みのお祭りがあるおかげで、テレビ局は時間の空白を興奮に満ちた画像で埋め、新聞社は白紙を大見出しとリアルな写真で埋めることで高い広告代を得ることが出来る。
2001年から二期、軍産複合体に選ばれたブッシュ大統領は300兆円と15万人の兵隊を中東戦争につぎ込み、終わらぬ戦争を結果なしで終わらせた(結果があったのでは次の戦争が出来ない)おかげでアメリカの財政は困窮、国民の戦意も消え失せたので、2009年から8年間は、平和型のオバマ大統領を選びFRBに同じく300兆円の緩和資金をばら撒かせ国民を元気付け、8年間の休養と同時に次の第五次中東戦争の準備をさせた。
従って次期大統領は戦争内閣である共和党候補でなくてはならない。
民主党のクリントン対サンダース戦など無駄なことだがメディアと国民の娯楽の為には必要なこと。
今回の「小冊子」では「芝居」のストーリー作りから演出などとして真のアメリカを解説した。
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