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1091号(2016年8月1日号) | |||||||||||||||
小池百合子都知事誕生 以前竹村健一先生の事務所の隣に事務所があったことから小池百合子氏に何度か会ったことがある。 小池氏の第一印象は「押し出し」(Presence)とカリスマ性だ。 この二つは政治家にとって必須である。 この二点において今回の都知事選候補で小池氏の右に出るものはいなかった。 政治家にとって上記二点の他に必要なことは戦略である。 戦略上最も重要なのはタイミング。 政治はタイミングと言っても過言ではない。 安倍首相自身から感覚的に好まれていないことを小池氏は知っていた。 安倍政権が長引けば、ここまで巧みに最短距離を登り詰め、将来首相の座を目指す小池氏にとって何とかしなくてはならない状況であった。 そこへ都知事選のチャンスが訪れた。 都知事になれば首相の座はより近くなる。 自民党が桜井俊氏(前総務次官)の擁立を模索しているのを見て自民に事前の相談なしに都知事選候補に名乗り出た。 予想通り自民は混乱、小池氏に激怒し、より強力な候補を擁立し、小池氏つぶしにかかると読んだが、その通りになった。 自民不支持を「しがらみのない」と表現、「支持政党は都民」だとし、鳥越氏のように名指しで前知事の公私混同を非難せず、クールビズを流行らせたように緑の鉢巻きでグリーンブームを起こし自らを精錬潔白な緑のイメージにした。 大きくて強い自民党を敵に回し、自民の小池いじめを煽り、半官贔屓(ひいき)の有権者を味方に付ける戦略。 そこへ天性のカリスマ性。 これでは敵なしだ。 政治家として十分な条件を兼ね備えた小池氏が総理になれば日本も世界政治のプレイヤーから注目され、対米隷属から少しは自立に向かうかも知れない。 |
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