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平成28年度一覧
1080号(2016年6月14日号)
日本経済は底を打った!
政府発表の法人景気予測調査によると、大企業の1‐3月期景況判断指数は前回のマイナス3.2からさらにマイナス7.9と大きく下げた。
熊本地震や円高が影響したと思われるが、昨日(6月13日)のニッケイ平均の大幅安(マイナス582円)に観られるように過去の「アベノミクス失敗」と安倍首相の「矛盾に満ちた景気のいい話」に経済界が失望していることも原因だろう。
特に日本の株式市場を牛耳る外人はアベノミクスに見切りをつけ、本年1月から5月にかけて450兆円も売り越し日本市場撤退を加速させている。
今までも安倍首相が景気のいい話をすると決まってニッケイは大きく下げてきた。
私は安倍首相を責めるつもりは全くないが、経済顧問と称するろくでもない取り巻き連中を責めたい。
前回の「増田俊男の愉快な暴言」で述べた通り、財政出動は正しく、市場は歓迎するが「赤字国債は発行しない」など矛盾した話をするから疑われ、ひいては失望になるのである。
日本に限り、「国家の負債は国民の資産である」ことを堂々発表して、「どんどん赤字国債を発行して皆様の資産を増やし、これから公共投資を倍増させます」と言えば外人も市場も味方に付く。
黒田日銀総裁は、日銀の緩和量のGDP比が他の先進国20%に比して60%である異常さを指摘されたら、日本の民間国債保有高をGDP比100%以下にしたので他の先進国よりリスクが少なく国の借金がコントロールし易くなったと胸を張ればいいのだ。
世界でも稀なほど程度が悪い日本のマスコミには噛んで含むように説明しないと、ありもしない欠点を突かれてしまい、せっかくの良策も愚策にされてしまう。
泣いても笑っても日本経済、財政出動しかないのだから、どんどん無駄な公共投資に真水をつぎ込めば何とか日本経済は回る。(無駄な公共投資ほど即効性と相乗効果が高い)
日本経済、これ以下にはなりようがないから、「日本経済乞うご期待」と言ったところ。
ところで、「ここ一番!」の読者と「インターネットセミナー」の視聴者は昨日日本株買いをしたはず。昨日の円高とニッケイ中暴落で今週の日銀の量的緩和は決まったようなものだから株価急騰!大いに儲けて下さい。
今日でも遅くない!
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