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平成28年度一覧
1129号(2016年12月14日号)
Freezing cold New York is burning! (凍り付くニューヨークが今燃えている)
トランプが次期大統領に決まってから例年になく寒いニューヨークが燃え上がり、NY株価の熱気が止まらない。
いつも静かな高級レストランの二重ドアの奥から騒音が聞こえてくる。
眠っていた赤ん坊が突然泣きわめき出したようだ。
病気になったのか、それとも元気過ぎるのか。
いよいよ今日からFOMC(連邦公開市場委員会)が始まり利上げ(引き締め)が決まる。
果たして燃え狂う炎の鎮火が出来るのだろうか。
誰もが今の相場を「狂気(きちがい)相場」と言う。
株価が何故連日最高値を追うのか理由がわからない。
誰しも「狂気相場は必ず終わる」と言い始めて1か月になるが一向に終わる気配はない。
FOMCは想定外の利上げをするから、そこがターニングポイントになって下げに転じると私も言うが、ニューヨークに来て一週間になるがウォール街は理性では考えられない空気に覆われている。
ニューヨークは「下げ要因はすべて買い要因」と言う逆説を世界に流布しているようだ。
トランプ次期大統領誕生から今日までの異常はすべてトランプが原因であることは確かだが誰も説明出来ない。
政治指針が保守的であること、又経済はアメリカの利益第一主義であることはわかる。
次々と閣僚を決めているが保守色が強いのは誰にでも想定内だ。
何事も予想通りの場合は興奮も騒ぎも起こらないのが普通である。
FOMCが近くなるとイエレン議長や連銀の理事たちの発言で株価が右往左往したものだがFOMCが明日だと言うのに市場からFRBが消えてしまった。
私は「何か恐ろしさ」を感じる。
市場に恐ろしさを感じれば株価は下がるのが普通である。
何から何まで普通でない市場で、恐ろしさは果たして下げ要因なのだろうか。
これまた恐ろしいことだ。
人は何かが起こる前に予想するが大抵外れ、後になって誰にでもわかる説明をする。
トランプ次期大統領誕生以来起こっている事実の説明が出来る者がいない。
私は次期「小冊子」Vol.85で外れることのない予想、「トランプでアメリカは、欧州は、日本はどう変わる」を解説する。

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『行く年(2016年)、来る年(2017年)』(Vol.85)
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