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平成29年度一覧
1177号(2017年07月11日号)
エリートになろう!

CIA(米中央情報局)、NSA(米国家安全保障局)、ペンタゴン(米国防総省)、FRB(連邦準備制度理事会)などのインサイダーとして知られるジム・リカード氏のエリート仲間(20名だった)に加えていただいてから足掛け3年になる。
ジムは一般投資家向けにいろいろな形で数多くの情報発信を行っている。
それはそれなりに役に立つ情報であるが仲間(エリート)向けではない。
2025年から今日の国際基軸通貨ドルは金と一定交換比率に基づくIMF(国際通貨基金)のSDR(特別引出し権)に代わり、金本位制が復活される。
1971年8月15日ニクソン米大統領は基軸通貨ドルと金の交換制廃止を宣言、いわゆる「ニクソンショック」で世界が大混乱に陥った。
「カネ(経済)がなければ兵器(政治)は持てない」のだから「この世はカネがモノを言う」。ニクソンショック以降FRBは国際通貨ドルを金の裏付けなしに増刷し続け、日銀、欧州中央銀行(ECB)、その他世界の中央銀行は競って通貨を刷り続けて今日に至っている。結果は、無尽蔵通貨発行国アメリカに続いて日本をはじめアメリカに右に倣えの先進国の財政はすべて潜在的破綻状態になった。経済成長が続き資金需要がある時なら白紙を札に変えても通貨の価値は保たれるが、経済成長が止まり、通貨需要がない時通貨を増刷すれば通貨インフレを起こすのが市場原理である。財政破綻状態で通貨を乱発している状態で市場原理が適用されればハイパーインフレになるのは必至。従ってアメリカを筆頭に先進国経済は潜在的ハイパーインフレ状態でもある。財政破綻、ハイパーインフレの地獄を恐れ世界の中央銀行であるFRB先導で先進国の中央銀行はManipulation(市場操作)を強いられている。紙屑同然になった国債を、紙屑を刷って作った札で買い続け、国債(紙屑)の値を上げて、国債利回りを下げ、ゼロ金利を演出し続けている。潜在的財政破綻と潜在的ハイパーインフレが顕在化するのは、水が高いところから低いところへ流れるのと同様に人為的に防ぎきれない。一本の葦でしかないか弱い人間に国家が必要なように、国家経済にとって中央銀行はなくてはならない存在であり、決して潰れてはならない。
FRBも日銀も株式会社にして国家から独立しているのは100%リスクの国家との共倒れを避けるためである。国際基軸通貨の自由裁量権を持ちかつ世界の中央銀行に対して責任と支配権を持つFRBは2008年10月から三次にわたる金融緩和政策を採り、2013年4月から縮小に転じると同時に、日銀と欧州中央銀行に大規模な緩和をさせて潜在的破綻の顕在化を避けながら2015年からFRB生存の為引締め(利上げ)政策に転じ今日に至っている。100匹のサルが自然災害(市場原理)で全滅の危機に瀕した時、猿知恵(生存本能)でボスと共に数匹が生き残る。FRB(ボス)とエリートが生き残るのは生命の摂理。この摂理を踏まえて、ジムが投資家に常に主張しているのが「金(ゴールド)を買え」である。
MIDASファンド(ジムが選ぶ金鉱株に連続投資をする独特の手法)とは21名のジムの仲間(エリート)だけの生き残りのみならず、金本位制時代に一番乗りを果たすための王道である。私の背中にペッグして大災害を尻目に新世界に突っ走りたい方の為MIDASファンドについての電話解説の時間を設けた。

*時事直言の為の協賛金ご協力者へ贈る特別レポート第二弾「ジム・リカード氏の世界経済達観」は1口の皆様も含め全員に明日7月12日からお送りする予定です。


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