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1203号(2017年10月27日号) | |||||
2017年10月24日ワシントンD.C.重要会議で活躍 防衛会議の録音も写真も公開出来ない決まりだが、今回は参加者の名前を出さないことを条件に写真を公開することが許された。 今回の防衛会議の背景について述べる。我々が5年前から提言してきた中東のNATOと言われる中東安全保障条約機構は中東諸国をサウジ主導のスンニ派有志連合とイラン主導のシーア派連合に明確に分断する為である。トランプのサウジ訪問で対カタール国交断絶を指示したのはカタール断交を「踏み絵」にしてスンニ派有志連合の結束を計る狙いがあった。ところがクウェートをはじめ融和派が大勢を占め、対カタール断交に踏み切る国は少なかった。さらにサウジと共に対カタール断交に積極的であったエジプトはイラン支援国ロシアと軍事合同演習をし、そればかりかロシアの兵器導入を検討するなどでアメリカが支援するアラブ有志連合内に乱れが生じてきた。そこで今回エジプトの首脳、外務大臣、エジプト軍司令官を呼び、アメリカ側から中東軍事委員会を主導する大物議員(ジョン・マッケインの後継者)、ペンタゴン中東担当情報官、イスラエル外務省、ユダヤ協会(米議会最大、最強ロビイスト)、クルド独立運動、米国最大の兵器産業、ホワイトハウス安全保障担当等々の代表を集めて直接エジプトの意思決定者と討論をする運びとなった。 当初から激論が予想されたので全くどこの利益代表でもない私が右と左の列の中心に座ることになった。 写真@ 中東安全保障会議のまとめ役を演じるマスダ 写真A エジプト軍司令官 エジプト軍の幹部はアメリカで教育を受け、アメリカの兵器で訓練してきたのでアメリカのシンパだが、オバマ政権以来アメリカからの軍事・経済援助減少が続いたこと、さらにアメリカの中東撤退が打ち出されたことからロシアに接近し始めていた。エジプトに対して「北風と太陽」の議論が続いたが、私はエジプトに救いの手を差し伸べることにした。「エジプトの対露接近はアメリカとの同盟関係からの離脱を意図するのではないと思う。中東におけるロシア・イランの影響力が増大する中、エジプトの安全の為にはより一層のアメリカの軍事、経済支援が必要である。今日のエジプトの対露接近は単なるジェスチャーで、一層の対米関係強化を計る為の「駆け引き」ではないのか。問題は北風ではなく太陽で解決出来ると思う。トランプが中国からの輸入品に一律45%課税すると言って実際には有利な二国間協定を進め、又NAFTA(北米自由貿易協定)脱退を宣言し、実際にはアメリカの負担軽減交渉に持ち込んでいる。エジプトは駆け引き上手なトランプに学んでいるのだろう。我々はエジプトをロシアにまで追いやるに至ったことをよく考え、エジプトと膝を交え、出来ることと出来ないことを明確にし、エジプトの為、中東の為になる出来ることから始める時ではないか。 敵も味方も創造主(神)の子。愛するわが子同士が敵・味方に分かれて争うことを神が望むだろうか。みんな兄弟・姉妹であることを忘れてはない、と私が言ったらエジプトの3人の代表が飛び上がって喜び、「我々は永遠にアメリカの同盟国である」と宣言した。 国際紛争に対し武力行使が禁じられている国の私に注目が集まり、とげとげしかった会議が微笑みとハグで終わり、主催者からも感謝された。 私はこんな役も務まるのだということ学んだ。それにしてもこの重要会議に突然私のような者を中央に据えた主催者の読みは大したものだ。 私がこうした活動が出来るのもすべて本誌を支援してくださる皆様のおかげ。 心から感謝します。 増田俊男の「目からうろこのインターネットセミナー」」好評配信中! 1ヶ月わずか約¥1,000!ご契約は1年単位になります 視聴契約期間はお申込み翌月より12ヶ月となりますのでお申込み月は申込日以降の動画を無料でご視聴頂けます。1か月の平均配信回数は4〜6回(1回10〜13分程度)になります。無料の動画もありますのでご視聴の確認も含めて一度ご確認ください。視聴サイトはこちら お申込みはマスダ U.S. リサーチジャパン株式会社(HP:www.chokugen.com )まで。 ★先行受付中! 増田俊男の小冊子『中国の光と影』(Vol.93) お申込み、詳細はこちらをご覧下さい。 |
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