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平成30年度一覧
1267号(2018年8月10日号)
トランプの人民解放軍潰しが始まった

トランプ・ペンス政権は2020年までに「宇宙軍」を創設し、現在の5軍(陸海空沿岸警備隊、海兵隊)に加え「第6軍」とすることを決めた。
中国はアメリカのパトリオットやTHAAD等の防衛網を突破出来る核搭載超音速巡航ミサイルを開発、アメリカを追い込んだと思いきや今度はアメリカに宇宙戦に追い込まれることになった。

米ソ冷戦でソ連が敗れ、1991年ソ連が崩壊したのはアメリカに宇宙戦に追い込まれた結果、財政破綻したからである。
アメリカの現勢力、軍産複合体代表のマチス国防長官は宇宙軍創設には慎重だったが、トランプ大統領は軍産主流派を切り崩し宇宙軍に吸収する算段である。
ペンス副大統領は「アメリカが宇宙を支配する時が来た」と言い、宇宙支配権をめぐって中国に挑戦状を突き付けた。

中国はトランプから貿易戦争を仕掛けられ、今度はいくら資金があっても追いつかない宇宙戦の泥沼に引きずり込まれようとしている。
昨年の党大会で従来の集団指導から習近平独裁体制になっただけに習近平はトランプ(アメリカ)の挑戦に尻尾を丸めて逃げるわけにはいかない。

貿易戦争でアメリカが勝つのは中国の対米輸出額60兆円はアメリカの対中輸出額15兆円の4倍だから。
中国はアメリカの関税に対して15兆円までしか報復出来ないから勝てない。

中国が宇宙戦でアメリカに負けるのは、アメリカは国際基軸通貨の自由裁量権を持っているから。
中国の人民元はローカル通貨だからアメリカに合わせて人民元を増刷するとハイパーインフレで財政破綻に陥り、ソ連と同じ運命になる。

トランプは世界から米軍を撤退しようとしている。
地上の覇権から宇宙の覇権への鞍替えである。
習近平は建国100周年の2049年に経済と軍事力での世界制覇を目指している。
愚かなのか賢明なのか。
これからは「頭がモノを言う時代」である。


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