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平成31年度一覧
1304号(2019年1月28日号)
なりそうでならないリセッション

日米株価は昨年9月と10月のピークからクリスマスイブに急落、市場を牽引した情報ハイテクのFAANG(フェイスブック・アップル・アマゾン・ネットフリックス・グーグル)の株価は昨年年初に戻った。FRB(米連邦準備理事会)は昨年4度(1%)も利上げ、さらに本年も2度から3度の利上げ予定。ECB(欧州中央銀行)は昨年で緩和出口。
日銀は緩和続行だが量的緩和は縮小。要するに市場をタライに例えれば市場の水(資金)は減る傾向である。欧州はもとより、世界経済が停滞する中トランプが仕掛けた米中貿易戦争。IMFは本年の世界経済見通しを2度も下方修正した。
株価を押し上げるようなファンダメンタルズは見当たらない。
さらにアメリカの天文学的国家累積赤字は22兆円を突破、米政府予算局は「最早返済不能」と宣言している。
NY市場が高値からの半値戻しの段階で足踏み状態なのはまだBear Territory(調整が終わっていない状態)が続いているだから。
経済にも市場にもBull Market(上げ相場)に戻る兆しはないのに何故ニッケイ3万円相場が来るのかは「小冊子」Vol.105で解説した通りであるが、まだトランプの秘策がある。下図を見ればわかる通り、ニッケイが38,915円になってから大暴落になる直前米企業債務GDP比は43%、2000年ITバブル崩壊直前は45%、2008年リーマンショック直前は45%に達している。そして今米企業債務のGDP比は46%! 誰の目にもNY株価暴落目前である。「小冊子」Vol.105で述べているのは世界を支配するエリートが仕掛けているリセッションを吹き飛ばす「原爆」。ところが株価に運命を託しているトランプは株価下落要因の渦の中に「水爆」を投げ込もうとしている!すべての株価下落要因が吹き飛び、上昇要因だけが残る。原爆と水爆の投下で世界経済はどうなる?「2019年はとんでもないことが起きる2020年の前夜」!詳しくは明日の「ここ一番!」をお読み下さい。

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