第371号  (2006年07月24日 国会議員号)

増田俊男事務局 http://chokugen.com
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ワシントン出張 第一回目

感想を一言で言うと、「やはりね! さすがにアメリカだ!」でした。アメリカのリーダーたちは相変わらず偉大だなとも思った。とにかく、「一に合衆国、二に合衆国、三に合衆国」! 国家に対する大物指導者の責任感は、今日の我々日本人の感覚からしたら「異常」以外のなにものでもない。私との対談で、私の言葉の中に少しでもアメリカの利益に反することを察すると、顔色を変える。断っておくが、彼らは外国人の誰にでもこうした態度をとるわけではない。特に外国人には普段は実に感じがよく、悪い印象を与えないように大変な気配りをする。「アメリカの政治家はみんな素晴らしい」という印象を外国に与えるように常に務めているのである。

私は初めから、「普通の日本人ではない」ことを証明した上で対談を申し込んだので、扱いが違ったのである。警戒して私との対談を断ってきた者と、「お会いしましょう」と言ってきた者とに分かれた。大物にも度胸のない(またはリスクを踏まない)者もいるのである。対談の前に、私は本当に腹を割った話をするため、彼らにある意味の安全を保障した。

つまり私は、公表していいことと、してはならないことをわきまえた人間であり、それには命を懸けていると知らせておいた。次に、アメリカが日本とどう取り組んでいくかが今後のアメリカの運命を決することになることを今の日本は分かっていないが、私はよく分かっていると伝えた。丁度、北朝鮮のミサイル発射事件の最中だったので、「くだらないことを利用するのがお上手ですね」と私の意見を述べておいた。これだけのことを伝えられてなお、会おうと言う指導者(政治家、ロビイスト、シンクタンク)こそが私にとって必要だったのである。

もうじき開催される私の講演会、「目からウロコの会 大阪・夏の陣スペシャル」では「アメリカのインサイダー情報」に触れることになるが、(言ってはならないことは言わないが)できるだけ「察していただける」ように務めるつもり。特に今後の世界政治〔戦争政策〕と世界経済、特に日米経済は見事に「仕組まれている」部分がある。私は、想像はしていたが、百家争鳴のように見えるアメリカの情報(金融)社会の奥で、例えるなら「稲妻」のような戦略がセットされているのには感嘆した。やはり、アメリカはすごい! 世界中が束になってかかっても勝てる相手ではないと、つくづく感じた(日本だけは相打ちができる国だが)。

世界経済については、現在は、1.戦争経済、2.市場ボリューム激減、3.一時的安全市場(債権)、4.二次的安全市場(日本)、5.不安定市場、「君子危うきに近寄らず」(私が最近一切株について語らぬ理由)。

 投資家は上記1−5をご参考ください。




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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)