第419国会議員号  (2007年7月23日号)

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「大阪・夏の陣」7月28日(土)大阪御堂会館で堂々開催!

ラストモーメントに政権の真実を語ろう!

今や日本の政治と経済に「大変化」が起ころうとしている。安倍内閣による社会保険庁の解体と民営化の強行採決は、果たして年金受給5000万件の記録漏れ等、杜撰な行政機構の刷新が真の理由だったのだろうか。なぜ保険庁解体が議論され始めると同時に長官をわざわざ官僚から民間人(村瀬清司氏/元損保ジャパン代表取締役副社長)に代えたのだろうか。30年以上隠蔽してきた政界の「公然の秘密」(社保庁杜撰行政)を、なぜ今年になって民主党から公表することになったのだろうか。そのため誰が利益を得ることになったのか。安倍首相は、「消えた年金記録対象者に(時効を取り消し)一人残らず払う」と国民に約束したが、そのための支給負担総額がいくらか分かっているのだろうか。そして、どこにそんな財源があるのか?

本当に消えたのは、国民から預かった「膨大な資金」ではないのか? この国家の作為と不作為の犯罪的行為を不問にし、失われた国民からの預かり金(国の負債)を先送りすることで最大の利益を得るのは誰か? 郵政民営化の唯一の受益者と同じではないのか? 年金問題の裏に潜む「真実」を「大阪・夏の陣」でお話しします。安倍首相は、声高々に「ハイリゲンダムG8(6月6〜8日)を環境サミットにすべく日本はイニシアティブを取り大成功に導いた」と言うが、「本当の話か」? 成功か大失敗かが分かる1枚の写真を、来る「大阪・夏の陣」でお見せします。


今は「嵐の前の静けさ」

株価について、私が本稿その他で「警告」を発したのが6月18日と22日。ニッケイ225は警告の直後から約450円下げた。ニッケイが18,200円台に回復した7月9日、私は再び警告を発した。そしてまた、警告の直後から400円以上下がった。そして今また株価は18,200円を回復後、下げに転じている。為替についても、日本の機関投資家とアメリカの「見えざる圧力」によって、ある一定の期間は円安が続くが、ある時点から急激な円高に転じると説明してきた。アメリカ経済についてのバーナンキFRB議長の判断も福井日銀総裁の見方も正しくない! いや、正しい判断を持っていてもそれが言えないのである。スプレッド(国債と社債の金利差)が異常に拡大し、マグマのように信用不安が静かに地表(市場)に向けて押し寄せてくる。アメリカに端を発する経済大変動が目前に迫っている。かつて世界の株価暴落のきっかけとなったタイのバーツの異常高は何を意味するか。変動の時期と規模について、「大阪・夏の陣」で明らかにします。


予定のコースの北朝鮮

2月13日の6カ国協議合意の直後、私は「アメリカが北朝鮮にお礼をすれば、北朝鮮は待っていましたとばかりに初期段階措置(寧辺核施設機能停止)を履行する」と述べた。「お礼」とは、対北朝鮮金融制裁解除である。アメリカは北朝鮮に金融制裁を課すことにより、北朝鮮をミサイル発射(06年7月)と核実験(10月)に誘導し、結果北朝鮮を名実共に核保有国に仕立てた。日本が北朝鮮核の脅威下に置かれたおかげで、アメリカは懸案の対日要求(米軍再編成のための経済援助、イージス艦前倒し配備、米海兵隊グアム移転と軍事基地建設費等々)のすべてを満足裏に解決することができた。金融制裁解除がそのお礼である。

7月18日、6カ国主席協議が再開され、北朝鮮の初期段階履行が確認され、次期段階措置の協議に入ったが、私が以前から「次期段階措置の履行はあり得ない」と言ってきた通り、先行き難航を覗わせた。8月に予定されている6カ国外相会議の結論を「大阪・夏の陣」で先にお話ししよう。それは安倍政権(もし存在していれば)にとって致命傷になる。ついでに、参院選の結果がアメリカの望む通りになることもお話しするつもりである。「懇親会」では、さらにいくつかの「国際コンフィデンシャル・トーク」をご披露します。では、大阪でお会いしましょう。



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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)