今日のアメリカの投資銀行の破綻をFRBはいくらでも救うことが出来たし、株式も先月から空売り禁止をしていたなら今日の株価暴落はなかった。しかし空売り筋に徹底的に売り叩かせたお陰で業績の悪くない投資銀行の株価まで暴落し身売りを迫られることになった。これでほとんどすべての大手投資銀行は商業銀行を通して事実上FRB(中央銀行)の支配下に入った。ここでアメリカは世界支配の追求に必要なマネーの流通(金融機関)を支配することに成功した。無理を承知で世界からアメリカにマネーを運んだ投資銀行の役割も終わったので、世界から集めたマネー(アメリカにとっては債務)の責任を背負わせて倒産させるか、いいところ取りをして、残りは自己責任として世界に投げ捨てるかである。アメリカの世界への負債を消して晴れて世界から取ったマネーをTangible assets(目に見える資産)に代えたのだから、今度は株価を上げて自らの資産評価を上げる番である。そこで「空売り禁止令」なのである。来年のアメリカの国益は戦争志向のマケイン大統領誕生と兵器大増産と大消耗のための中東戦争である。アメリカが戦争するのに自国民と世界から戦争税を取るわけにはいかないので、アメリカ経済恐慌もどきの戦略実行で十分過ぎる戦争税を徴収したのである。世界の損はアメリカの得。王様と奴隷の関係は永遠に変わらない。今回の株価暴落も特に新味があるとは思えない。
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