21世紀は本物の世紀
今世紀までに我々が経験したことは、政治バブルと経済バブルであった。バブルとは泡であり「本物」ではない。今日まで我々人類はいったい何度バブルに酔いしれバブル崩壊で泣かされてきただろうか。21世紀は今までの反省の世紀でもある。1年間で原油が147ドルに上がり、30ドルに下がる。NYダウが14000ドルから7000ドルに下がり、ニッケイが18000円から、7000円に下がる。2007年から2008年は偽物と本物をいやというほど見せ付けられた1年であった。
2009年は世界の新年
アパート住まいながら、こつこつとモノを造り続けていた人が電話一本で何千万円も儲けてきた人に勝つ時代になった。信用の時代から現金の時代になろうとしている。泡の信用の時代は終わり、現金とモノのみが信用の時代になろうとしている。世界最大の借金大国から世界最大の現金大国へ、世界最大の債務国から世界最大の債権国へ時代が移ろうとしている。
日本に草木もなびく
我々日本人は本物の時代が来たことを認識しなくてはならない。我々は今こそ「波に乗って巧みに泳ぐ」(増田家家訓)の知恵を身につけ、対立を避け、戦わず、調和を求める国民にならねばならぬ。争いから尊敬は得られない。世界をリードするのではなく、世界のほうから従ってくるような国を築かねばならない。
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