株式市場の動向が正しいか正しくないかは、まったく投資で儲けることにかかわりのないことであるが、このようにアメリカの株価が下がり続けるのは正しいのだろうか。答えは約80兆円の景気刺激策を実行することはアメリカ経済にプラスかマイナスかを知ればわかる。たとえ金額が十分でなくても、Better
than nothing(無いよりはまし)ではないのか。ならばオバマ大統領の財政政策は間違いなくプラスである。しかし株価は下がる。人間にたとえれば大動脈に当たる大手銀行、CITIやBank
of Americaの救済はマイナスなのだろうか。とんでもない、大プラスである。しかし株価は下がる。株価と市場は正しさとは無縁の存在であることがわかる。市場の鉄則は「上がり過ぎて、下がりすぎる」ものである。その極端な市場の上下運動のおかげで国民の資産が増え過ぎ、消費が膨らみ、企業業績が上がって大好況になったり、今度は破綻する寸前まで資産が減少し、消費減退、企業業績は地に落ち、大不況になったりするのである。経済が市場を動かすのではなく、まったく「いい加減」としか言いようの無い市場が経済を支配しているのである。
さて、先にDay traderになる必要は無いと述べたが、「わけのわからぬ市場」で取引していると、やがてすべてを失う。今が底であろうと無かろうと、2002年10月の最安値の手前まで来たのなら買うべきではないのか。
買ったら最後、今後上がろうと下がろうと2年以上持っていればいい。5割や6割の儲けで喜ばず、300-500%になるまで株のことは忘れていることだ。
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