中国の役割
最近米中関係は改善されてきました。それはアメリカの債権者としての中国の役割が日増しに増加しているからです。アメリカの不況で米中間貿易額が落ちたとはいえ、昨年の黒字26兆円に対し、現在は月間2兆円のペースですから高水準です。いまや世界の経済は米中の手にかかっていると言っても過言ではありません。本当は日米中が世界不況脱却のため責任を分担するのが最善なのですが、いまや米中のみが協力体制を構築しています。日本だけは、何時ものように「蚊帳の外」です。中国に次ぐ外貨準備を持つ日本は政治献金をどうしたとかこうしたとかで明け暮れ、世界からの期待と自らの責任を知ろうともしません。アメリカの銀行と日本の銀行は連動するものが異なりますから、中央銀行の金融政策も日米では変わってしかるべきなのです。FRBは資金供給を増強するものの、銀行には貸付基準を強化して不動産の供給を押さえています。日本の銀行のバランスシートは不動産価格に連動する傾向が強いので、むしろ不動産価格を上げる政策を取るべきなのです。日銀は相も変わらず量的緩和策の一つ覚え。日本政府に至っては、この(無駄な公共投資でもすべき)時期に20件もの道路工事を停止するという。海外の政治・経済アナリストから見ると日本のしていることは「気違い沙汰」に映ることでしょう。政経無策の日本の行方は、いまや米中の手の内となりました。
米経済、今週は「忙しい週」になりそうです。
今日の株価を見れば、「ここ一番!」(1弾・2弾)がいかにお役に立ったかお分かりになったと思います。
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