夢と希望から現実へ
ニッケイ平均は、私が「買い」のアドバイスを出した3月9日(7086円)から今週までのわずか一ヶ月足らずの間に一時9000円に接近するほどの急騰を繰り返した。私は「ここ一番!」で、今回の上げ場では一貫して売りを勧めてきた。相場が底を打ったという夢と希望はあるが、現実の証拠は無い。今週は夢から現実に戻ることになるだろう。
アメリカの金融機関のバランスシートは改善されてきたというのは、Artificial(無理に作られたもの)で正常に戻せば、とっくの昔に倒産してもおかしくない。オバマ政権は積極的に銀行救済、景気刺激策を打ち出すが、質と量において景気浮揚には遠く及ばない。とはいえ経済は生き物で流動的。次なる「流れ」を知らずして相場の世界に足を入れるのは危険である。
相変わらずアメリカ経済は銀行と自動車メーカーの爆弾を抱えている。
いつ爆発するか見当はついているが、市場参加はそれからがいい。
今回の上げ相場を私は「悪い冗談」と揶揄したが、冗談も休み休みしてくれという投資家の声が聞こえてくる。
「ここ一番!」で「肝心な時」を想定することにした
ご期待ください。
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