待望の夏相場来る!
6月16日にワシントンD.C.に行ってオバマ政権の経済アドバイザーや主なシンクタンクのお歴々に私のStimulus Bomb(経済刺激爆弾)を説明したことは本誌531号(6月22日号)で述べた。私はワシントンD.C.に行くまで不況第二波の到来を唱えていたが、当地で政権首脳達が用意している景気浮上の秘策を知り私のStimulus Bombなど必要としていないことを知ると同時に、私は経済予想を「不況再来なし」と180度転換せざるを得なくなったのであった。
既にFRBとECB(欧州中央銀行)は来年のバブル対策に入っていることまで知らされた。さらに政権首脳は悲観論に正当性を与えるような発言でしばらく続け相場を冷やす計画であるとのことだった。そこでいち早く「ここ一番!」の読者に市場では当分悲観論が幅をきかすこと、また下げの着地点はNYダウで8,000ドル前後、ニッケイ平均で9,000円前後であり、そこが底になること。
それまでは「下がったら買い」、「下がったら買い」を繰り返すこと勧めた。
7月14日に「ここ一番!」を発信し、前日9,050円を付けたことで「底の確認」できたと見なし「全面買い指令」発した。
今後の相場は乱高下は無く落ち着いた上げ相場になるだろう。アメリカのファンダメンタルは徐々に改善され、オバマ超大型予算が市場に出回ってくる秋口からは、正にFRBとECBが心配する加熱相場展開となるかも知れない。
日本の政治
前回二度にわたって日米安保や日本の対ロ政策について述べた。いよいよ総選挙だが、肝心の17法案廃案では自民党は選挙にならないだろう。今自民党にも民主党にも政権を担う「顔」が無い。顔とは「信頼」と「力」のシンボルである。信頼とは政策力。力とはリーダーシップ。リーダーシップとは反対を賛成に変える力である。不毛の亡国に何時になったら「大物」が誕生するのだろうか。大物が出ないなら、またもや小沢氏主導で政権大改造でもやってはどうか。つまり民主党が自民の数派と野党の一部を抱き込み新大政党を作ることだ。
とにかくどんな法案でも即法案化できる国会にすることが先決だ。
|