第538号(2009年08月03日号)

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共に21世紀を造ろうではないか; “Shape the 21 century“, by Obama

「21世紀のあり方を決めるのはアメリカと中国だろう」!
これは7月27日、28日の2日間ワシントンで開かれた米中首脳会議の席で述べたオバマ大統領の言葉である。かつて日本は対米最大の債権国であったがその座は今や中国に移った。日本は長期にわたって対米最大の債権国であった。その間、アメリカの歴代大統領は、「日本はアメリカにとって最も必要なパートナーである」と言ったが、決して「アメリカと日本で20世紀を荷って行こう」などと言ったことは無かった。オバマ大統領はさらに、米中の将来に触れ、「米中は将来必要性と可能性の絆によって結ばれるパートナーになるのだ」とまで述べた。またガイトナー財務長官は、「今後IMFなど国際金融機関における中国比重を高めなくてはならない」と発言し、世界の金融界における中国のプレゼンスを確固たるものにすることを約束した。これで今まで日本に与えられていた国際金融機関のポストは中国に移ることになるだろう。今回の米中会議で明らかにされたことは、米中による世界の政治、経済主導に向けての挑戦である。
 対米最大債権国として、かろうじて世界政治、経済の表舞台で末席を与えられてきた日本の最低限度のプレゼンスは、やがて消滅するだろう。日本の国際的存在感が存亡の危機に瀕しているこの時、それを知ってか、知らずか、今日もまた街頭で、「わが党を信任して下さい!」との叫び声が響く。空しい限りである。

選挙で何を争っているのか

アメリカが、中国が、そしてヨーロッパが21世紀の自らの存在を確固たるものにするために権謀術数をめぐらしながら挑戦を続けている時、日本の政治指導者たちは何をしているのだろうか。www.chokugen.comの「時事直言」533号(平成21年07月04日号)で解説した通り、日本は主権国になっていない!
 だから日本は対米最大の債権国であったにもかかわらず、アメリカにとって単に必要な国以上の何ものでもなかったのである。21世紀もまた日本の政治はわが国の主権に無関心を続けるのか。戦後の日本を総括もせず、日本を「普通の国」に出来ないまま放置する積もりなのか。世界に例を見ない万世一系の「天皇の国日本」の誇りを忘れてしまったのか。


 選挙戦たけなわだが、「日本を日本にするため、わが党はこうする」の声が何処からも聞こえて来ない。政治においても、経済においても、日本が主権国になれば、アメリカの方から「日本よ、共に歩もう」と言ってくるのに。


 憲法、日米安保こそ、日本の政治が日本を本来の日本にするために取り組まなくてはならない最大かつ緊急の政治課題ではないのか。いや、これこそ今を生きる我々の、ご先祖様に対する最低限度の責任である。「平和憲法」だの、「日米安保はわが国安全の要」だの、「北方領土の帰る日、平和の日」(四島返還を日露平和条約より優先する総務省が掲げる間違ったスローガン)など、見当違いのことを信じているうちは、日本は日本に成れない。
来る日も、来る日もこれでは、まったく御愁傷様、日本!である。


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