第563号(2009年12月07日号)

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アメリカ経済地殻変動!

株式、為替市場、金、原油等商品市場について発信した私の情報の経緯を「おさらい」してみよう。
11月27日、「ここ一番!」 第44号
「株は、いよいよ絶好の買い場!、ドルも買い場!、金は売り場!、原油も売り場!」。
27日のNYダウの終値:10,309ドル、ニッケイ平均:9,081円、ドルは安値84.8、終値86.4円、金は1,200円接近、原油は78ドル接近中だった。

11月30日、本誌(時事直言)で、「ここ一番!」(27日号)で、「株買い、ドル買い、金売り、原油売り」の緊急アドバイスをしたことを報告。
30日のNYダウ安値:10,263ドル、ニッケイ平均安値:9,162円、ドルは安値85.8円、終値86.3円だったが12月4日90.49円になったのでドル買いアドバイス大当り。金は1,210ドルが12月4日48ドル安で1,186ドルまでの大下落となったので金の売りアドバイスは大当たり。原油価格は78.25ドルが12月4日には75.47ドルになったので売りアドバイス当り。

12月2日、本誌(時事直言)で、「株買い、ドル買い、金売り、原油売りのアドバイスが正しかったことを述べた。

12月4日、「ここ一番!」第45号
「今週は利益確定をお勧めします」!と強くアドバイス。
12月4日、NYダウ高値10,516ドル、終値10,388ドル、ニッケイ平均高値・終値:10,022円、11月27日の9,081円から941円の上昇だから株の買いアドバイス大当たりで、当然利益確定すべきでしょう。

アメリカの雇用大改善!

10月の雇用は減少19万人と発表されたが後11万人に修正されたのに続いて12月4日、市場の予想13万人をはるかに下回る1.1万人と発表された。雇用改善は消費者心理に最も大きく影響するだけに市場にとってこれほどいいニュースはない。
NYダウはオープンと同時に151ドル高で10,516ドルを付けた。
ところが高値を保ったのは1時間半だけで後は急速に下げ10,311ドルまで下げた。
その後若干戻して22ドル高の10,388ドルで終わった。驚くべき雇用改善でFRBの利上げが早まるのではという観測が下げの理由だったが、FRBは一部のしかも一時的なファンダメンタルの好転だけで金融政策の指針を変えることはない。売り方の取ってつけた理由と考えるべきだろう。10,516ドルが妥当な株価と考えれば22ドル高ではなく、10,516−10,388=128ドルの下落と考えるべきでしょう。
12月2日の本誌(時事直言)562号で述べたようにマジシャン・オバマ大統領は仮需要でここまで上げてきた株式市場を実需ベースに切り替えようとしている。パニックを起こさずスムーズに市場の立脚条件を交代させるには「節目」が必要なのである。
ここはどうしても短期間の調整が妥当な線だろう。ファンドマネージャー達も2009年度の輝かしいパーフォーマンスを確定するためやがてSell off(売り)にかかるだろうから、読者の投資家諸君は、一足先に利益確定を(先週金曜に続いて)すべきではないだろうか。
*今週から12月末は2010年が迎える新しい相場の基盤形成期。市場の動きが読み難くなる。タイムリーなアドバイスを発信する「ここ一番!」をご活用ください。





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