第648号(2011年4月20日号)

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金(ゴールド)価格1オンス1500ドルは超安!

昨日4月19日(NY時間)金価格が史上初の最高値1,500.50ドル(終値1,495.10ドル)を付けたため世界中の市場のトップ・ニュースとなった。
金価格はニクソン・ショック時(1971年8月15日)1オンス35ドル、1980年1月21日825.50ドルであった。
ドルのインフレ率をベースに今日のドル価で計算すると1オンス2,211.65ドルになる。
と言うことは今日ドルで金価格を正しく表示するなら2,211ドルにならねばならない。
もし金が1オンス1,500ドルになったことで驚くなら、値の高さではなく低さであるべきだ。

投資家は面白がってバナナのたたき売りを見ている内にこれは安いと思ってとんでもない高い値段でバナナを買ってしまう。
必ず「後になって」高いバナナを買ったことに気付き、もう二度と騙されないと決心する。
ところが今度は何にでも効くというガマの油の軟膏を行列までして買い、後になってドブに捨てる。
これを繰り返すのが投資家である。

金(ゴールド)の話に戻るが、2009年12月4日の「ここ一番!」で読者に(何を質に入れても)「今すぐ金(ゴールド)を買いなさい」と緊急アドバイスをした。
翌日(15日)、一日の上げ幅では史上最高の150ドル上げた。
金の急激な上げはこの日から始まったのである。

「日本の真実を知ろうではないか」と本誌で訴えたが、株であれ、商品であれ、債権であれ、価格はドルで表示されている以上、それが何であれ今現在の正しい価格はドルの真価で(インフレを織り込んで)計算しなくてはならない。
その上で売りか、買いかを決めるべきである。

私は金価格について数カ月の内に1,600ドル、来年は2,000ドルと述べてきた(新刊の小冊子Vol.23参照)。

東欧諸国の財政不安、中東、北アフリカの政情不安、日本の大震災・原発不安、ドル格下げ不安等々、政治・経済不安が続発し、また明日どんな不安が起きるかわからない。

不安時に資金が安全を求めて逃避する先は歴史的、伝統的に金(ゴールド)に決まっている。
そこへおあつらえ向きに今日のドルの真価で金価格を表示すれば2,211ドルなのだから、金は「売りか」、「買いか」誰にでもわかるのではないだろうか。


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