第677号(2011年10月03日号)

増田俊男事務所 http://chokugen.com
携帯サイト http://mobile.chokugen.com/

目先の市場大乱高下は人間社会の「大変化」の現れ!

株式市場も商品市場も市場と言う市場は総て歴史始まって以来の大乱高下を繰り返しながら二番底に向かっているように見える。
アメリカ経済の先行き不安、ヨーロッパの財政問題、中国経済の成長低下、アジア市場から資金の撤退等々と経済専門家は説明する。
私に言わせれば、こうした理由は「木を見て森を見ず」である。


21世紀になって人間社会は、特に世界の政治と経済を主導してきた先進国は人類が全く経験したことの無い事態に向かおうとしている。
有史以来世界の政治も経済も経済成長に乗って進展してきた。
資本主義とは競争を手段とし成長を目標とした主義であり体制である。
正に私が言う「成長なくして資本主義無し」である。


今世紀の変化とは「経済低成長または無成長=大後退」の時代である。


世界には中国をはじめ高成長国が存在するがいずれの経済も外需依存型で、内需依存までには時間がかかるだけでなく所得格差の拡大と社会問題を抱えているので日本型の成熟社会になれるかどうか疑問が残る。今後の世界の趨勢はやはり先進国の「運命」に従うだろう。運命とは経済の大停滞である。経済停滞の最大の原因は「イノベーション」の停滞である。
ラジオ時代がテレビ時代になり、馬車が自動車になり飛行機になったため生産性が向上し人々の所得が増え経済は成長を続けた。
この傾向が頂点に達したのがニクソン米大統領がドルと金(ゴールド)の交換制を廃止した1971年までである。以後飛行機に変わる「空飛ぶタクシー」は発明されていない。経済停滞で世界の富が減り始めるや、ドルの保証を外し、一方脱工業主義に転じて価値の創造から脱し、潜在的不渡り通貨(ドル)で世界の富を財政破綻寸前まで買いまくってきたアメリカのしたたかさ!
しかし、今やアメリカは価値を創ることも奪うことも出来なくなろうとしている。
何時もの戦争効果も限界になってきた。
植民地政策であれ、戦争、侵略政策であれ、金融イノベーションと言う名の合法的詐欺戦略であれ、回っているうちは楽観的でいられる。
経済停滞とは市場の終焉であり、資金の市場からの撤退である。
最早今までの資本主義の価値観で経済を見ることも運営することも出来なくなりつつある。
したたかなアメリカは何を考えているのか?
私は本誌でも「ここ一番!」でも「小冊子」でも、「アメリカは転んでもただでは起きない」と述べてきた。時間がかかる中で徐々に知らないうちに変わるものもあるが、夜空に広がる花火(花火ならいいが)と共に一瞬にしてかわるものもある。


「実践セミナー」は残り数名となりました。近くなった大事なことをFace to faceでお話しいたします。お問合わせはFAX、メールのみとなりますので下記送信先をご確認の上、お願い致します。
必要記載事項は、お名前、ご住所、会社名、電話、FAX、メール、携帯電話等の連絡先、年齢、ご職業、経済、政治に関して「知りたいこと」をご記入頂き、送信をお願いいたします。折り返し、弊社よりご連絡させて頂きます。送信先:FAX 03-3955-6466、メールアドレス info@chokugen.com


増田俊男の「ここ一番!」大好評配信中!購読者拡大中!
増田俊男がメール、FAXにて「ここ一番!」のタイミングで
株、為替を中心にした内外政治、経済についてレポートを配信しています。
購読者の皆様より感謝の連絡が届いています。
お問合せは、椛搏c俊男事務所 TEL:03-3955-6686まで
「ここ一番!」のお申込みは、こちら


*増田俊男のプライベート・コンサルティング【面談・電話・FAX・e-mail】のご案内。

 お問い合わせは、増田俊男事務所(FAX:03‐3955-6466 メール:info@chokugen.com )まで



「時事直言」の文章および文中記事の引用ご希望の方は、事前に増田俊男事務所(FAX 03‐3955-6466)までお知らせ下さい。


前へ 平成23年度 次号へ
株式会社増田俊男事務所
FAX:03-3955-6466
e-mail : info@chokugen.com